「ふはは! この前の日本帰省で念願のこたつを手に入れたぞ!
 あ〜〜〜さいこう……もうあなたから離れないわダーリン……」

……PLLLL……

「……Oh, Виктор(ヴィクトル)……あろー」

『Aлло! 今日はオレの家に来ないのかい?』

「ちくわしか持ってないよ」

『チクヴァ? なんだいそれは、オレはユメコが来なくてツマラナ……寂しくて死んでしまいそうだというのに……』

「私を暇潰しかナニかと思ってるなキサマ。
 こたつくんが離してくれないので、今日は行けません〜」

『Котацу?! 誰なんだ!?
 オレというホクロの数まで知っている…おっと、オレはホクロなかったぞ』

「美肌自慢乙。私はこたつで蜜柑食べてぬくぬくするのですー」

『Котацуとミカンをあーんしたり、抱き合ってぬくぬくするだって!?』

「なんか変な勘違いしてるみたいだけど、落ち着きたまえ。
 ヴィクトルもおいで、こたつの中で食べる蜜柑美味しいよ」

『ユメコがいれてる側……?????』

「シモ方向に勘違いするのやめたって」



「あったかい」

「せやろ」

「ぬくぬくする……なんだこれは、Отлично……」

「私もヴィクトルに背中も温めて貰えてアトゥリーチナ……」

「ミカンちょうだい」

「ほい、あーん」

「あーん」


2016.10.23


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