2017/07/24
ク『は?薬研を折れ?』
真「いやいや!もしそんな命令が上からきたらって話!"もしも"の話!」
ク『ああ、もしも…。そうですね…、まぁ今となっては個人の審神者ですし命令なんて関係ないのですが…』
真「…………」
ク『もし薬研が重傷になった時に私にも助ける術が残されていなかったら、その時は潔く全員折ります』
真「!?ぜ、全員折るの?」
ク『勿論。全員折って、本丸を焼き尽くして…、私も折った薬研の刃を抱いて死にます』
真「ク、クロも?」
ク『私も含め、誰一人として他者に譲りません。刀剣たちは皆私のもの、私の命は薬研のものですからね。幸せな日々が奪われる時は皆一緒です。もし皆さんが他者を望むのであれば快く背を押しますが、最期の時まで私が主として皆さんの幸せを守ります』
真「…そっか」
薬「…、聞いてたか?」
鶴「っ、ああ聞いてたぜ!全部聞いてた!まったくあの子は毎度毎度驚かせてくれる…!」
燭「全員折る…か。主に折られるなら本望だけど、そんなことさせないように僕たちももっと強くならないとね!」
薬「当然だ。死なせるつもりは毛頭ねぇぜ、大将」
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ク『!どうしたんですか?この甘味の数々は…』
燭「いっぱい食べてね!主の大好きな和菓子ばかり作ったんだ」
鶴「驚いたか?珍しく俺も手伝ったんだぜ」
ク『自分で珍しくって言っちゃうんですね鶴…』
薬「深く考えずに食ってくれや大将。俺たちはあんたにいつも幸せでいてほしいんだ」
ク『(…これはさっきの話聞かれてましたね)
そういうことなら遠慮なく。戴きます』
燭「どうぞ、召し上がれ」
(幸せを奪うと言うならやってみろ。
俺たちを敵に回すこと、後悔させてやる)
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