カムゼロえっち 2


 大きく反り上がった生殖器が顔を出したかと思うと、カムイは躊躇うでもなく口に咥えた。
「か、カムイ…! そんな…っとこ、汚い、だろ…っ」
 普段なら排泄を行うためのものとして存在しているそれは、自ら喜んで咥えたいという人の方が稀である。その他にも男の急所として知れ渡っている箇所である以上、大切にしてきたものだ。ゼロは、あまりにもあっさりと口に含まれたことに驚きを隠せないでいた。
 舌先でなぞるように先端を刺激した後、口の中にたっぷりと含んだ唾液を潤滑油の代わりとして手のひらに零して優しく擦り上げる。同性だからだろうか。その手つきは随分と慣れたもので、どこがイイ場所なのかを知っているようだ。
「っ、く……」
「ゼロさんに汚い所なんてありませんよ」
 そう言ってカムイは、ゼロのモノへとキスをする。
「な…っ」
 瞬間に赤く染まり上がる顔。決して美しいものではないのに愛おしそうに見詰め、触れて、口付けるカムイの所作に興奮が治まらない。
 時には激しく、時には優しく、加減を変えながら生殖器へ与えられる刺激は中々に焦れったいものだった。もう少しで果てそうだという時に限り、図ったようにゆっくりとした手つきで撫で上げるカムイ。いつぞやの焦らしプレイは嫌いじゃないと言ったゼロのセリフを真に受けて、実行しているようだ。
 ゼロが言った言葉は偽りではない。愛しいカムイから与えられるものなら何だって嬉しい。例えそれがマニアックな内容の物だって、全てはカムイからの愛情なのだ。愛されることの喜びを覚えてしまったゼロにとっての生き甲斐とも言えるだろう。
 ただ、それにだって限界と言うものがある。待てと命令されていた犬も、目の前に置かれた餌をお預けにされてしまいそうになったら物申したくもなるはずだ。