「高くつくで」

窓に頭をつけるとがうんがうんて音するし揺れが気持ちよくて目を瞑ってる
となりは何でか私の方を借りて寝てる渋谷氏。
わたしのが若干小さいんだから普通逆じゃないかなと思いつつ窓に凭れかかる。


「おっつー」
「しー…、今すばるくんと名前ちゃん寝てんねん」
「そーなん?失敬失敬」
「うるさしなくても大丈夫じゃない?」
「いやー2人がこんなに仲良く寝てたら静かにしなきゃアカンかなーって」

寝てないんだゴメン章ちゃん
三地味たちがこっち向いてる視線が痛い

「名前ちゃんていくつやったけ」
「俺と同い年やで」
「ドヤ顔すんなキショイで」

「そう考えると肌ツヤいいよな…」
「大倉のがキショイで」
「うるさい

いや、だって普通の30のお姉さんつってもお世辞も多いやん?」

「こんだけイケメンに囲まれてるから潤ってんちゃうん?」
「笑いながら言うなや」

へへへーと笑ってる中お隣のおいちゃんがピクッと動いた。


「まあ、黙ってればの話やけどな」
「りょうちゃん厳しいわー」
「そやで、名前ちゃんは何してもかわええやーん」
「この間また、
カギ閉め忘れたー、眼鏡忘れたー、お腹すいたー、二日酔いがー、
これ女子の言葉ちゃうでホンマ」

「はいはい、りょうの過保護は分かったてもうー」
「はあ?!過保護ちゃうし!」

もう…やめて。
うるさいしお隣さん震えてるから。

「白雪姫さん言われてるくらいやし」
「ほんと横山くんに劣らず白いな」
「死んでるんちゃう?」
「ははは!!!」
「しーーーっ!!」

起きてるわ!!!

「まあ、喋らなきゃなー」
「喋らなけりゃな」
「そやなー」
「残念や」

なんだこの年下ども…ッ!!
隣のおっさん震えてるよ!

このままチューできんちゃう
は!?ふざけんなや!!
ははは!やめてーや!
丸じゃ王子になれんてー
みんなしてひどいわー

ばちっと目があった、
目があった本人は妖しく笑いながら


みんなして寝顔見るのやらしいわー





高くつくで
すばるくん起きてたん
お前らうるさいんじゃ