オリオンの形をした少年
「僕は涼太と離れたくない」
「…どうして」
「だって、涼太は僕のはじめての友達だから」
「僕だって零羅と離れたくないよ」
「じゃあどうして僕の側から離れようとするの」
「人は、ずっと一緒に入られない。後に旅立たなくちゃいけない運命だ」
「僕は涼太の目が好きだ。濁らなくて、透き通っている。まるで、宝石みたいだ」
「僕は…零羅の決意に満ちた瞳が好きだ。だけど、それは僕に向いてないだろ」
「どういう意味」
「…僕は、レイなんかじゃない。だけど零羅は…――――僕はヤミ姉とこの街を護るために戦っている。それ以外、何も望んじゃいけないんだ。君だってそうだろ。レイのこと、護るために居るんだろ」
「僕達は似ている。だから、こんなにも辛いのかな?答えてよ、涼太」
「それは、僕にもわからない」
「好きなんだ」
「…おんなじで、いたいね」
でも、それも無理だって分ってるんだろ?零羅。
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