2-3 弟子と師匠



「何!?逃げられただと!?」
「申し訳ありません!!」

幼なじみの男性に飲ませようとしたが失敗し、逃げられたことを正直に伝える。
師匠は腕を組み考える。
この間約数分。
弟子は緊張しながら師匠の口が開くのを待つ。

「明日、奴の自宅へ襲撃に行くぞ」
「師匠、昨日の今日で警戒されませんでしょうか?」
「日が上る前の時間帯に行けばよかろう」
「流石です!では明日の早朝ですね!了解しました!」
「うむ、では今日は早めに休むぞ」
「はい!」
「では晩飯の用意をしろ!」
「はいっ!!」

明日の朝、幼なじみの男性にとって恐怖の訪問者の襲撃が決定した。
そんなことなど知るよしもない当の本人は、

「ふぅ…美味しい」

優雅にミルクティーとアップルパイを食べながら幸せな一時に浸っていた。

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