拾いました1
あれは、確か文房具を買いに街へ出かけた時だ。
買いたかったものを買って気まぐれに
歩いてたら途端に足元を引っ張られるような感覚を得たので目線を下に合わせ後ろを振り返ると
俺のズボンを掴んでいる男女二人の子供が立っていた。
えっ誰だ、この子ら。
知り合いでもないし…どうすれば。

「ね、ねぇ君たち…な、なにかな」

とりあえず声をかけてみる。
子供たちは俺の顔をじーっとみたまま
何も発しない。んん、気まずいぞ。
オロオロとしてるとふと子供たちの服を見てみるとそこには乱雑に名前が書かれている帽子が目に付いた。
迷子、かなぁ…
いや迷子にしては着てる服ボロボロだな。それに失礼かもしんないけど子供たち自身も薄汚れてる。
迷子だとは考えにくい。

「君たち…親は?」

そう聞いてみるとぶんぶんと横に降り出した。親がいない…ってことか…?

「…なにか、あったの?」

何かあると察し体勢を子供たちと向かい子供たち目線に合わせる。
その目は助けを求めるような目だった。
逃げて、きたのか…?




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