/aspire/novel/2/?index=1
「…なんですか?この山」
夜中。ちょっとした買い物にタゴのコンビニへ行くと、入ってすぐの1番目立つ場所に小さな箱が山積みにされていた。
床の掃除をしていた、タゴが答える。
「やだなー、知らないの?***さん。あんなに流行ってるのにー」
「はあ」
「これは、チョコカプセル。卵形のチョコの中に、フィギュアが入ってるんだ」
「なんか聞いた事あるような…」
「ちなみにこれは銀河戦士団シリーズ。人気があるから、昼前には無くなっちゃうかもね。――どう?***さんも1つ」
***は苦笑して、箱を1つ手に取った。
「商売上手ですね」
翌朝、***はテーブルの上に置きっぱなしの買い物袋を見て呟いた。
「チョコレートだっけ…」
溶けていない事を願いつつ封を開けると、幸いにも少し柔らかくなっている程度だった。
割って中を開けると、小さな人形が姿を現した。
――メタナイト卿の姿を模した人形が。
「え」
胸が高鳴った。
外箱を見ると『銀河戦士団シリーズ 全11種』と、書かれている。
「なんで、卿…?」
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