生徒R.A.Bの目撃談 - 春風


おろすかを悩む


「##NAME1##先輩」
「っ、レギュラス君」



「寒くないんですか?」
「う、うん。大丈夫だよ」


レギュラスがローブを##NAME1##に掛ける


「そ、そんなっ、レギュラス君が風邪引いちゃうよ!」
「大丈夫です。僕はあなたみたいに柔な体ではないので」


「それに…お腹の赤ん坊のことも、考えないと」
「………」



「私は物じゃありませんっ!」

「お父様もお母様も、私を何だと思っているのですかっ!ブラック家の嫡男様だとかどうとか、私を道具か何かと勘違いなさっていませんか!」


「旧家がどうだとか、血筋や血縁がどうだとか、考えが古過ぎるのです!私にも基本的な人権は保障されている筈です!」



「私は、このお腹の子供を、堕しますっ…」



「酷い母親だと罵って下さっても構いませんっ!けれど私には、この子供を育てる資格もありませんっ!」



「一番の被害者は、誰だと思っていらっしゃるのですか?被害者は、あなた方などではありませんっ!」


「一番の被害者は………この、お腹の赤ちゃんですもの」


「生まれても来ない内に勝手に命を奪われて…」




「##NAME1##先輩、良く言えました。本当に立派でした」
「っ、レギュ、ラス君………」



「あなたが、好きです」


「清く正しいお付き合いをしましょうね」
「っ!」


「は…」
「は?」
「は、恥ずかしいので、そんなこと言わないで下さいっ…」


ギュッ

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春風