毎朝スマホのアラームでたたき起こされて、また1日が始まったのかとため息をつく。でも時間というのは無情なもので、ため息をついている暇があったらさっさと顔を洗って化粧をしろ、と言わんばかりに時間はすぎていく。給料はそこそこ、上司のお小言はキャパオーバーのしがない事務員OLである私の朝はこうして始まっていく。
 就職難でなんとか事務員として拾ってくれたこの会社に勤めて1年が経つ。