「ははっ、おま、顔赤すぎ」

なんだかとても楽しそうですねセンパイ。おれの顔は真っ赤なんだろう、顔熱いもんな、自覚はあります。当然だ、だってセンパイかっこよすぎる。
おれ、何がしたかったんだろうか。センパイがただ好きすぎて口から気持ちが漏れでたというか、別に後悔はしていないけど。こんな状況になりたかったんだっけ?なにエロいこと?ハードル高すぎますから。これでもおれ結構ピュアにセンパイのことひたすら好きで、
ていうかセンパイ、これでも死にたいくらい恥ずかしいんですからおれの前髪かきあげるのやめてくださ

チュ

「今日は、こんだけな」

おでこに柔らかいものがわざとらしく音をたてて当たった。
すぐ離れたセンパイは綺麗な笑みを作り、おれの頭をクシャクシャに撫ぜて、固まるおれを置いてキッチンから出て行った。

…………どうしよう。なんだあれ、イケメンすぎない?
あー、もー、好きですセンパイ。
とりあえず、その場にしゃがみこむ。

「すきです………」

これ以上、どうすればいいのかわからない。


end