いつものこと
この頭を撫でてるのが最高に幸せだなって思ってしまう。私ゾッコンだな
「おい。余裕そうだな…」
「あ、ごめんね。ちゃんと気持ちいいよ録嗚未」
挿入されたまま正面座位の形で目の前の録嗚未の頭を撫でている。
彼にしたら上から乗っかられてる状態で
更によしよしと頭を撫でられているのだからプライドが許さないだろう。
録嗚未の嫌そうな顔が更に深くなる
それに私は心の中で笑みを深くした。
「おい、晋。」
呼ばれて顔を近づけると、どちらともなく唇が重なる。何度も何度も離れようとしても逃してはくれない乱暴なキス。
さっきの着物を脱がし、優しく愛撫する慎重さはどこにいった。
すると彼は私のお尻を掴み深く入れ込んできた。
ちょっと浮かしてたのバレてた。らしい
「んっちょ、やッッ」
「喋ってねーで動け」
私は気持ち良さに彼の肩に掛かった掛け着を強く強く掴むと目の前の彼と目が合う。
至極楽しそうに雄の顔をして笑っていた。その顔がまた
「可愛いッ」
「あ?」
「録嗚未可愛い…ッ」
首に抱きつき耳元で呟いてやる。
すると私の耳元でハッキリ彼の声が聞こえる。
「あ、そっ…言ってろ。」
そうやってムキになるところが可愛いんだってば。
そういってハテた私を更に追い討ちをかけて襲い掛かってくるのは大きな狼。
「いや…ッ…録嗚未ッもう、ムリッ」
「それは、お前なりの誘いか?」
ニヤッと目を細めて笑う彼は、息を切らしながら軽く結っていた髪紐を解いていた。その姿が最高にかっこいい。
「……分かる?」
本当は激しすぎて意識が朦朧とするけど、それを言われたらやってやるしかない。
旦那様は体力があってまだま元気。息子は更に元気。
似た者同士 writing by 椿
「すまん、晋…」
「いつも言ってるよねソレ」
情事後の頭を撫でてくれるガッチリ大きな手は相反してとっても優しい。
私は言葉とは裏腹にほくそ笑む。
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