あいつらが帰ってくる、マークがそう言ってたから凄く楽しみでつい空港まで迎えに来ちゃった!
マークも誘って2人で来てみたけどまだ到着してないみたいだね…



「マーク、カズヤたちはまだなのかい?」

「次の便だろ。だからまだ早いって言ったじゃないか」



マークは少し不機嫌そうに言った。なんでも寝起きだったらしく、急に家に押しかけてきたミーに対してさっきからこの調子。

カズヤから何時の便に乗るか電話があったんだけど、どうやらカズヤは時差の計算を間違えたみたい。おかげでマークを不機嫌にさせてしまった、あとで何か奢れば許してくれるよね!



「あ!マーク!あれカズヤたちじゃない?」



キョロキョロしていたら見覚えのある2人の姿!
ちょっと大げさに手を降って呼んでみたら向こうもミーたちに気づいたみたい。すごい焦った様子で走ってくる。


…すごい焦った…?



「ディラン!!名前見なかったか!?」

「は?名前?誰だいってカズヤ苦し、!」

「一之瀬落ち着け!ディランの首締めてるぞ!」

「…ディラン大丈夫か」




日本から帰ってきたカズヤはネジが取れたおもちゃのように「名前」という名前を叫んでいた。
一体何があったんだいカズヤ、日本で何か変なものでも食べたのか、それとも例の宇宙人がどうのこうので電波にやられたのかもしれない。





事情を聞けば、一緒に来た女の子が飛行機を降りてから姿が見えないらしい。機内にも残っていなかったみたい。



「名前は少しの英語なら話せる。けど日本語もたまにおかしいんだ」

「頭の弱い子なの?」

「そして可愛い」

「カズヤ、ミーの話聞いてる?」



会話になってない。
それほどカズヤの頭の中は彼女のことでいっぱなのかもしれないね!

とりあえず手分けして探すことになったけど、ミーとマークはその子の容姿が分からないからミーはアスカと、マークはカズヤと探すことにした。

いきなりお騒がせな女の子だなー、けど早くその子に会ってみたい気もする。
マークはやれやれといった感じでカズヤに着いていった。



「アスカ!カズヤが言うようにその子可愛いのかい?」

「うん、まぁ俺より小さいし可愛い方なんじゃないか?」

「アスカよりデカイ女の子、ミーは嫌だな」
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