何かに飢えた目で彷徨い
何かに怯えた目で立ち止まり
何度も同じ道を行ったり来たり
いい加減どうにかしたいと
開いた口は何も出来ずに閉じた

夕焼けが身体に沁みて
暗闇が身体を飲み込んで
僅かな望みも遠くに投げ飛ばす
朝が来るのが怖くて人は眠るのではない
明日のために眠るものなのに
眠ろうとすればするほど眠れなくなる
迫り来る明日がもう来ないみたいに

一歩ずつ進んで来たのに
全て崩すように落ちていくように
猛スピードで後退していく
進むのには時間がかかるのに
戻るのは一瞬なんだね

生まれてきた意味など問わなくても
生きていく権利はあるのに
人はどうして探し求めるのだろう
そんなことしてる間に死んで
それにどんな意味があるのだろう

心に何かが浸水して破裂しそう
そうしたら楽になるのかな
まだ大丈夫だから壊れないのかな
だったらどうして涙すら出ないのだろう





2016.3.16
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