memo

▼2023/05/21:今年一番の幸運を

昨日は大変に良い一日だった。何年かぶりに米津玄師さんのライブに参戦してきたのだ。以下、ライブの演出等でネタバレに当たるかと思うので追記にさせて頂く。
────五月二十日土曜日、晴天。場所は北海道札幌市、北海きたえーる。其処はイベントらしい活気にあふれたファンの集いの場所と化していた。
昨日インスタグラムにも投稿しているけど、自分が今できる精一杯のお洒落をして米津玄師さんのライブへ参戦してきた。五月に入ってから髪を染め直し(ミルクティーアッシュになった)爪も塗ってもらい(マグネットフレンチにしてもらった。五本の指それぞれで色が違う)、洋服も靴もアクセサリーもお気に入りのお店で購入して挑んできたのだ。因みにアクセサリーとネイルはインスタに投稿している。指輪はビジュマムとアガット、ピアスはケイトスペードで購入したカットされたレモンの形だ。元々今年のケイトスペードの春夏アイテムにはレモンモチーフが多いのだが、米津さんと言えばLemonである。歌詞に『切り分けた果実の片方の様に』とあるのでカットされたレモンのピアスを見た際『絶対にこれを付けてライブに行こう』と思い購入した。
お洋服は大好きなココディールのアイボリーにブラウンでボタニカル柄が入ったふわふわしたトップスと甘味の強いくすみピンクのティアードスカート、靴はフィントの白い厚底スニーカーサンダル。メイクはこの日の為に色々なメゾンから吟味して選んだコスメ達を使いいつもの1.5倍時間をかけて丁寧に施した。因みに前日にはシートパックでしっかり保湿している。まつ毛パーマもぬかりなく行い、最高に可愛くて美人な自分で参戦できた。心残りは一切無い。
さて、最近のライブやコンサートではチケットは紙ではなくスマートフォンやタブレットでQRコードを表示させたものを読み取る形式が多いようだ。他のライブには行った事が無いので分からないが、米津さんのライブの場合、当日にならないと自分の座席が何処なのか分からない仕様となっている。以前同じ会場でライブ参戦した時はアリーナ席のかなり後ろで、米津さんがあまりよく見えない席だったのだが、今回は違った。

最前列だったのだ。

ステージから五メートルも離れていない目の前だったのである。正直驚いた。自分の強運、そして神様からの巡り合わせに天を仰ぐ所だった。オーマイゴッドと今言わずいつ言うんだ、と言った心境である。
身分証明書(写真付きのもの)でデジタルチケットの照合で身元を確認され、荷物確認の後QRコードは入り口でリーダーにより読み取られるのだが、出てきた紙のチケットを確認した所アリーナ席と言う事は分かった。まずはお手洗いを済ませ自分に割り当てられた座席を探す。アルファベットと数字で区画された通路を進み、このブロックだと見つけたが番号が本当にここで会っているのか分からないくらいに良い席だったので一度係の人に確認した所間違いなくこの席ですよと言われたのがステージの右方向の最前列だったのだ。

マジか、ほんとに?

思わず小声で本音が漏れた。だってそうだ、ステージからの距離を考えてみろ、五メートルも離れていない。目の前には安全の為の柵があり、ぶっちゃけ一番近い席と言えるんじゃないか?(実際は左右対称の座席なので左側も同じような人が居たんだろうけど)
因みに今回のライブは以前参加した時よりも外での物販が活発だった。多分、前のライブは真冬だったからだろう。ぽかぽか陽気の非常に良い日よりだった。私はライブに参戦した際には記念に一つだけグッズを買う事にしている。今回はガチャガチャを回して小さなフィギュアを手に入れた。米津さんデザインの小さな怪獣だ。今は机のスタンドライトの近くでちんまりしている。なかなかに可愛い。本当はCDも購入したかったのだが、私が欲しいと思っていたのは売っていなかったので普通にお店で買おうと思う。新曲の『LADY』をイメージしたフォトスポットもあって大盛況だった。何となく、テーマパークに赴いた気分になる。
入場した後の話に戻ろう。ガチの最前列で一瞬現実を疑った私だったが隣にいらした他のお客さんが『〇列の〇番だ。私こっちだね』との声で間違いなくいま座っているのが間違いなく自分の席だと認識した。即行でLINEを開き家族と友人にメッセージを飛ばす。すると母から返信があり『今日の占いで「ふたご座は嬉しいハプニングがある」って言ってたよ〜。当たったね!』と言われた。嬉し過ぎるハプニングである。今年の幸運を使い切った気がするとすら思った。
ライブの準備は粛々と進められており、スタッフの方がミネラルウォーターのボトルの口にストローを固定したものをスピーカーの影に置いている所まで見えた。ドラムの音、ベースやギターの音の確認も行われている。全部見えたしこれから米津さんが目の前で歌うとか、心臓の鼓動がヤバい事になりそうな気がしてあまり落ち着けない。しかし今日は素晴らしい時間を過ごせるだろうと確信する。
午後五時、開演の時刻に合わせて場内の照明が落ちる。今回は演出の都合上サイリウムやペンライトの使用は禁じられており、避難誘導灯の灯りも消されていた。舞台上のライトが灯り、音楽が流れ始める。楽器の音と共に米津さんが姿を現した。新曲『LADY』のMVと同じくセンターパートの髪型、すらっとした細身の体躯を緑色のオールインワンに包み登場した彼の歌声はいつもウォークマンで聴いている声と同じなのに、今私は彼と同じ空間に居る。目の前に憧れ続けている人が立っている!
感動のあまり泣きそうになったのは久しぶりだ。ほんの数メートル先で大スターが楽しそうに歌い叫んでいるのを見ると本気で『生きてて良かった!』と叫びそうになる。勿論現実ではマスクの上から口元を押さえるだけだが。今回のライブは場内ではマスク着用が義務付けられている。声出しは大丈夫なものの、皆手拍子で場を盛り上げていた。私も手を叩き過ぎて昨日は両手が浮腫み指輪が抜けなくなるくらいだった。数曲歌ってMCがあり、米津さんは北海道名物のロイズのポテトチップチョコレートを『世界一美味しい』と話す。直後に『萩の月でも同じ事言ったんですけど』と笑っていたが、確かにポテトチップチョコレートは美味しい。カロリー爆弾だが非常に美味しい。米津さんは相変わらず痩せすぎな気がするから、美味しい物をいっぱい食べて健康になってくれ。
私の願い通り『Lemon』も『KICKBACK』も聴けた。そしてかなり初期の曲である『ゴーゴー幽霊船』も聴けて耳が幸せとはこの事か!と全力で手拍子をして両腕を振りまくった。余談だが、ステージに近いがあまり見上げる時間が長すぎたのか、現在首筋が筋肉痛を訴えている。
その後ライブでは定番の銀テープが降ってくる演出でもそれをゲットできたし(後ろの観客の方が一人で何本も拾ってしまい、皆に分けていたのにはほっこり)、両腕をガンガンに振ってちょっと叫び、ダンサーの皆さんが情熱的に踊りまくる姿や曲と曲の合間に米津さんが水分補給する様子まで見えて、今日の為に私は頑張って来たんだとまた泣きそうになった。個人的に『感電』の演出が一番秀逸だったと思う。『KICKBACK』では炎での演出もありステージ間近では熱さまで伝わって来てテンションはマックスだ。そして思う。この距離で観られる想定はしてなかったけど、全力でお洒落してきて良かった!と。多分米津さんの目に留まったりなどはしないだろうが、少なくとも恥ずかしい格好はしていない。今の自分が出来得る可愛くて魅力的なお洒落をしてきたから後悔はないと言う事だ。
舞台中央からは花道が伸びていて、米津さんとダンサーの皆さんが全力でパフォーマンスしている。
ライブとは関係ない話だが、ダンサーの皆さんは当然ながら体を鍛えているわけで、皆さんとても美しい身体をしていた。私も見習いたい所である。
MCによると、米津さんは最近マインスイーパーと言うゲームにハマっているらしい。家に籠ってパソコンの前に座り続ける仕事な為、気分転換にとプレイしていたらハマり過ぎてしまって締め切りがヤバいらしい。頑張ってほしいと応援しか出来ない。
ついこの前発表されたファイナルファンタジーの曲も披露され、一度『米津玄師でした!ありがとう!!』と退場したが、ここからが本番である。今回意外に思ったのは観客の皆さんは「アンコール」と叫ぶのではなく、一定のリズムで手拍子をし続けた事。コロナ禍後の最近の定番なのかもしれない。そして応えられたアンコールも素晴らしかった。聴きたかった曲が見た事の無い演出で歌われる。そして本当に目の前なので米津さんの表情まで子細に見られるのだ。あっという間の二時間半だった。
帰りの地下鉄ではもみくちゃにされたし、普段の夕食の時刻は疾うに過ぎていたので腹ペコのあまりパスタの大盛をペロッと平らげた。若干の疲労と興奮を覚えながら楽し過ぎる時間の余韻に浸り家路に就いた。

って感じで滅茶苦茶に楽しいライブ参戦でした。実は少し前に障害の影響が強くなって仕事で連休をいただいて薬も増えたんですが、主治医曰く私は頑張り過ぎていたようです。仕事もそうだし、プライベートで資格取得を目指して猛勉強しつつ筋トレや小説を書くなど他の趣味も並行していたのが良くなかったとの事で、お風呂で資格の問題集を解いていたと話したらめためたに叱られましたね。
……いや、お風呂で勉強するの、捗るんですよ。その間に髪にトリートメント馴染ませておけばヘアケアも出来るし……
筋トレはたまに休んでますが、有酸素運動はほぼ毎日三、四十分くらいやってますと言ったら説教されました。そもそも私の場合、自分が無理をしていることに気が付けない事が多々あるので、こういうストッパーになってくれる方は貴重です。ただ、『勉強するのは良いけど、絶対に一度で資格に合格しようとするのは止めなさい』というのはあんまり納得できていないのですが。だって学費払ってるの私だし。
しかしまあ、私が頑張っているのは自覚がありましたし、仕事を休む事になったら本末転倒なので今は少しセーブしてます。お風呂では勉強しない事にしました。今のところユーキャンの添削課題は合格点以上ですし、返ってきた答案には『安心できる成績ですので』と書いてあったし。
主治医が言うには『矢野さんは統合失調症って言う大変な病気と闘ってる時点ですごく頑張ってるから、これ以上頑張る必要はない。仕事してるだけでも本当にすごいんだから。私心配してたのよ?』だそうで(主治医は女性です)。統合失調症って、就職できない人も多いし、就職しても続かない人も多いんだと繰り返し言われました。そんな中私は今の仕事を始めて一年半経ちます。接客は日々勉強だし、大変だと思う事もあるけど遣り甲斐はそれ以上だし、楽しくて面白い仕事です。そんな仕事に活きる資格を取ろうと努力するのも楽しい。ただ、楽しいからってやり過ぎるのは身体に毒って事ですね。学びです。

来月で三十一歳になりますが、今年も良い誕生日を迎えられそうです。そして誕生月には久しぶりに旅行へ行くので本当に楽しみ。友達とアフタヌーンティーを頂いて買い物しまくってきます。その為にももう少しスローペースで行こうね私。

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