歩いて15分程のところに私の家はある。ある人から借りている家で、とても大きくて慣れるまでは一人じゃ寂しい。鍵も閉めずに出ていったから、そのまま玄関のドアを開ける。私ははだしだからそのままホールに出ると、びしょ濡れのウェディングドレスを脱いだ。後ろで靴を脱いでいた青年たちは、突然脱ぎだした私に驚いていたけれど、さすがに濡れて激重のドレスのまま二階に行くのは嫌だったのだ。
 ドレスを脱ぎ捨てて、下着姿になると、顔を真っ赤にしていたり目をあからさまに逸らす青年たちに苦笑を浮かべてしまう。なんて初心なんだろう。彼らを連れ立って向ったのはダイニング。適当に座るように言って、私はお湯を沸かし始める。沸くまでの間にお風呂の支度をしよう。バスルームに向かってお湯張りを開始し、ついでにバスタオルを人数分掴んで戻る。彼らは革張りの椅子を濡らすのを気にしていたようで、立ったままだった。タオルを渡し、着替えの有無を確認するとあるらしいので着替えてもらう。
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