それだけが僕らの全て 泣いてはだめ 笑うのもだめ 立ち止まるのも、だめ きみが勝つまで終わらない遊び 指先は次の瞬間を捉えている ガラスケースに抜け殻だけを置いておくこととか 震えを飲み込んだ唇 肺の裏に棲みつく蝶々みたいな どれだけの世界を犠牲にしても ラプラスに浸りすぎただけ 古い手記に浮かぶ横顔 名前という名の呪縛をかける 何もわからないままで良いのに 弱くて愚かで愛しくて それだけが僕らの全て 2017/11/08