今日のグリーン



私の恋人、グリーンの話をします。
短いグリーン夢だと思ってご覧ください。
きままに更新。
05/01

◎そこまでする?!

大型連休の間、知人のケーキ屋さんのアルバイトを引き受けました。で、当然のようにバイト先に現れるグリーン。

「ボンジュール!繁盛してるか?」
「グリーン!ジムは?」
「連休くらい休ませろよ」
「連休じゃなくても休んでるでしょ!」
「ちゃんとヤスタカが呼びに来たら戻ってるって。それよりお前いつバイト終わんの?終わったら晩飯行こうぜ!」
「いいけど、21時までかかるよ?」
「おっそ!何でそんなかかんだよ?」
「閉店してもお掃除とかあるしね。遅くなるし、ご飯は先に食べてて」
「…いや待てよ?売るもんが無くなったらその場で店仕舞いだよな?」
「え?た、多分?」
「よしわかった、残りのケーキ全部買うわ。ここカードで支払えるよな?」
「えっ ちょ、嘘ぉ?!」

宣言通り、残りのケーキを全てグリーンがお買い上げになった為バイトも早く終わり、一緒にご飯へ行きました。



大量のケーキの行方は…

「おいお前ら!ジムリーダーグリーン様からケーキの差し入れだぜ!」
「うおおおマジっすか!!」
「すごいたくさん!美味しそう!!」
「よっ!リーダー太っ腹ー!」
「グリーンさん愛してるー!!」
「お代官様ー!!」
「はっはっはっ!苦しゅうない!」

ジムのトレーナーさん達に振舞ったようです。

04/30

◎さり気ないジムの宣伝を添え

友人が開催する合コンで、女性陣が足りないから人数合わせで来てと頼まれました。グリーンに伝えたら、

「…その合コン、男側に空きねぇの」
「グリーンも参加する気?むしろ男性が多くて女性が足りないから私に声がかかったんでしょ」
「…ふーん」

やっぱり面白くなさそう。唇を尖らせて不機嫌モードだ。けど、

「オレとしてはすこぶる面白くねぇけど…まぁ、お前にも友人付き合いがあるしな。断れとは言わねぇよ」
「いいの?」
「あぁ。けどその代わりーーー」





「はじめまして。今日は人数合わせで来たのであって私には超イケメンな上ジムリーダーまで務める文句の付けようのない完璧なオーキドグリーンという最愛の彼氏が既にいますのでそこはご理解ください。彼はポケモンバトルもすごく強いので腕に自信のある人はトキワジムまでどうぞ(ここまでカンニングペーパーを読んだだけ)っていうことを自己紹介で話すのが合コンに参加していい条件って言われて来ました。どうぞよろしくお願いします」

「お、おう…」
「予防線半端ねぇ…」

帰りは案の定迎えに来て、参加した男性陣を牽制していきました。

04/25

◎相変わらずヤキモチ焼き

雨が降るのか降らないのか怪しい天気の中、ちょっとの外出だからって傘を持たずに出たら生憎の雨。まぁ、傘が無くても…とモンスターボールに手をかけたところでグリーンから携帯に着信。

「はい?」
『もしもし?お前出かける時傘忘れたろ。今から迎えに行ってやるから場所教えな』
「ううん、迎えは大丈夫」
『なんで』
「ルンパッパ居るから。私のルンパッパ大きく育ったし、葉っぱの部分も大きいから入れてもらえば濡れないよ?」
『…ダメ。ルンパッパ禁止。迎えに行くから場所教えろ』
「えー」

迎えに来たグリーンは傘1本しか持って来なかったから、相合傘をして帰る羽目になりました。…それが狙いか?

…それもそうだし、そういえば私のルンパッパ、♂だったなぁ。

04/22

◎呼び方が進化

グリーンは私の呼び方を昔から何度か変えてきた。

幼少期
「おいブス」
「よぉオコリザル」
「やーいカイリキー!」
癪に触る呼び方ばっかされてた。

少年期
この辺りは普通に名前呼ばれた。

成長期
「…なぁ」
「おい」
付き合うちょっと前までなぜか極端に名前が呼ばれなくなった時期があった。

付き合って以降
「ハニー」
「ダーリン」
「マイスイート」
人目がある所ほど上の呼び方をされる。正直やめてほしい。



「会いたかったぜハニー!」

「その呼び方やめてよ!私に対する嫌がらせ?!」

「まさか!愛しさが溢れた結果だって!オレのこともダーリンって呼んでくれていいんだぜ?」

「言いませんー!!」

「素直じゃないところも可愛いぜハニー♪」

「ハニーハニー連呼すんのやめてって!…あ、ミツハニーの大群がこっちきた…!」

「へっ?!」

「グリーンがハニー連呼するから!!」

「お前も連呼してんじゃねぇか!!」

04/05

◎でも確かにイーブイは可愛い。

コトネ「グリーンさん!ゲットに協力してもらってありがとうございました!!」

グリーン「良いってことよ、可愛いコトネの頼みだからな!」

コトネ「きゃー!私可愛いですか?!」

グリーン「もちろん、超可愛いぜ?こんな可愛い女の子が後輩なんてオレはラッキーだな!」

コトネ「きゃー!じゃあ私と彼女さんならどっちが可愛いですか?!」

グリーン「それは残念ながらオレの彼女だ」

コトネ「ヒュー!彼氏の鑑ー!!」

レッド「じゃあ彼女とイーブイならどっちが可愛い?」

グリーン「………………………………

か…彼女に、決まってんだろ…!」


物凄く間があった。
しかもすごく絞り出した様な回答だった。このやろう。

04/04

◎結果的に私が持ち帰った

「お前ら!コイツは酔っても酔わなくてもオレ様が持ち帰るからな!手出しは無用だぜ!」

学校の同窓会。飲む前に私の肩を抱いて声高らかに宣言し、級友に散々冷やかされたのが4時間前。

「…ヒック…、レッドぉ…そのヤドンは…オレが先に見つけたんだぞ…ヒック」
「…全く、世話が焼けるマスターだね、カイリキー?」
『カイカイ!』

結局グリーンがぐでんぐでんに酔っ払って、カイリキーの腕を借りながら私に送られてるのが今現在。

03/25

◎続・おっぱい揉む?

「〜〜〜お前なぁ!自分から揉む?って聞いといていざ揉もうとすると殴るってどういうことだよ!!」
「いや、まさかグリーンがここまで単細胞だと思ってなくて…!ちょっと幻滅したっていうか…!」
「ふざけんな!オレに限らず男なら絶対揉むの一択だね!!」
「う、嘘だ!!世の男性がそこまで単純な筈ない…!」
「じゃあお前はウインディに『大丈夫?モフモフする?』って聞かれたらどーすんだよ!」
「全ッ力でモフモフするに決まってんでしょーーー!!!」
「そら見ろ!それと全く同じ理論なんだよ!!つー訳で揉ませろよ!全力で!!」
「いーーやーーだーー!!!」
「揉・ま・せ・ろ!!!」
「いーーーやーーー!!!」




ヒビキ・コトネ「「……………」」

レッドに負けて若干落ち込んだかのように見えたグリーンを心配し追って来た2人だったが、彼が思いの外元気である事を確認、揉ませろ・嫌だの攻防をBGMに何も言わずそのまま帰った。

コトネ「おっぱいは強いってコトネ…」
ヒビキ「えっ?!いや、えぇっと…!(否定はできない)」

03/25

◎おっぱい揉む?

男の人が落ち込んでる時「大丈夫?元気出して?」の代わりに「大丈夫?おっぱい揉む?」と聞くと途端に元気になると聞いて、流石にそこまで単細胞じゃないでしょwwwと思ったので実践しました。

おや、ちょうどいいところにナーバス(笑)なグリーンが。

「グリーン大丈夫?」
「あぁ…」
「おっぱい揉む?」
「あぁ……………は?!」

言葉の意味を噛み砕くまで時間があったものの理解すると凄い勢いでこっちを向いた。

「ちょ、おま、今なんつった!?」
「え、おっぱい揉む?って言った…」
「マジかよ揉むわ」

言うや否や躊躇いなくこちらに踏み出したので条件反射でアッパーを喰らわせてしまった。

想像以上に単細胞だった…!

03/14

◎昔々のホワイトデー

『ほら!ホワイトデーのおかえし、めぐんでやるよ!』

『わーいやったー!…ってまたアメ〜?!わたしアメやだ!クッキーがいい!』

『え…』

『アメよりクッキーがいい!次からはクッキーちょうだい!』

『〜〜〜っば、バーカバーカ!おまえになんてもうなにもやんねーよバーカ!!…ぐすっ』

『えっ えっ なんで泣いてるの?!』





「あの時ね、グリーンたら貴女もホワイトデーのお返しの意味を知ってるって勘違いしててね?遠回しに『お友達でいましょう』って言われたと思ったらしくて、泣きながら帰ってきたのよ」

「あはは…そうだったんだ」

今では私が純粋に飴よりもクッキーの方が好きであると学習済みなので、ホワイトデーにはグリーンが直々にクッキーを作ってくれるようになった。グリーンのクッキーが出来るまで、ナナミ姉と紅茶を飲みながら昔話。

…あの頃からずっと、だなんて。本当、グリーンは私のこと大好きだなぁ。

03/14

◎恒例のバレンタイン

グリーンはバレンタインは手作りしか認めません。「本命からチョコを手作りしてもらえないのは男の恥」という持論すら持っています。ナナミさんがお菓子を作るのを昔から間近で見た影響が大きいのかな。

グリーンにあげるチョコは手作りするけど、デパートのバレンタイン特設コーナーも見たい。そう話したら「じゃあ一緒に行こうぜ」ってことになってそれ以来、バレンタインが近づくとグリーンと一緒にデパートへ市販のチョコレートを見に行くようになった。

「うわー宝石みたい!年々進化してるねー!食べるのもったいない!」
「これとか美味そうだな!買って家で食うか」
「…ねぇ、毎年聞いてる気がするけど、本当に市販のチョコじゃなくていいの?こんなに綺麗で美味しそうなのに…」
「バーカ、市販のは金出しゃ買えんだろ?けど手作りには時間も想いもこもってる。そっちの方が嬉しいに決まってんだろ」
「…そっか」

グリーンのその一本筋が通った回答が好きで、毎年毎年懲りずに同じことを聞くのかもしれません。

「カップルでバレンタインコーナーに来るのって良いよなー」
「なんで?」
「どう考えても仲睦まじいカップルとして絵になんだろ?」
「そうですか…」

わざわざ私の肩に腕を回してアピールしなくても…。ま、そういう私も毎年楽しみにしてるんだけどね。

09/14

◎イーブイになりまして12

結局原因不明で打つ手もなし、時間経過で治る希望を持って様子見という事になった。ちなみにマサキさんにも抱っこしてもらったけど、なんかこう…焦げたような匂いがしたのが未だに謎だ。

オーキド研究所を出た後、グリーンと私は朝食がまだだったこともあり、他の3人と一緒にファミレスに入った。私の席は不本意ながらグリーンの膝の上である。ご飯は人間もポケモンも食べられる期間限定アローラパンケーキセットを頼み、グリーンが甲斐甲斐しく食べさせてくれる。めちゃくちゃ美味しいから期間限定と言わず通常メニューに入れてほしいなぁ。

「こう見るとイーブイを溺愛してるイタイ男にしか見えないね」
「うっせぇよ」
「で、グリーンさんこれからどうするんですか?僕達に何か協力できることがあれば協力しますよ!」
「サンキュー!けど大丈夫だ、オレはこれからコイツ連れてジム行くし」
「今日元に戻らなかったらグリーンさんの家にお泊まりコースってコトネ!」
「だな。この姿のまま家に帰せねぇし」
「グリーン、変な気起こしちゃ駄目だよ」
「この姿で起こせる訳ないだろ」

ふむふむ。今日中に戻らなければグリーンの家に泊まる事になるのね。できることが限られてるこちらとしてはとてもありがたい申し出。ありがとうグリーン、と言葉にしたくても通じないので一度身体ごとグリーンに向き直る。

「ん?どうした?もういいのか?」

あ。グリーン口の端にクリーム付いてる!私に食べさせることに一生懸命のあまり自分のことは気付かないみたいだ。言ってもどうせ気付いてもらえないし、お礼もしたいし、クリーム食べたいし。よし!

私はグリーンの胸を支えに手をついて立ち上がると、視線を合わせ下を向いていたグリーンの口のクリームを舐めとった。…うん、やっぱりクリーム美味しい!突然、耳が大きいが故 より響く金属の落ちる音。驚いて振り向くと、グリーンが手からフォークを落としたようだ。

「…変な気、起こすかもしんねぇわ」

ボソ、と呟かれた言葉に若干の寒気と一連の行動に後悔を覚えた瞬間だった。

09/04

◎イーブイになりまして11

「心配せんでもわいほどイーブイの扱いを心得た人間なんておらんねんで!イーブイに対する愛は人一倍やからな!」

「ハ!何言ってんだ、オレほどコイツを愛してる男はいねぇんだよ!」

グリーン。嬉しいけど事情を知らない人から見るとただのイーブイフリークにしかならないからね。早く説明しようよ。
こちらがよくわからない張り合いに巻き込まれている間、有能な3人がオーキド博士に事情を説明してくれたらしい。博士から名前を呼ばれたので返事をするけど、やはりイーブイの鳴き声に変換されてしまう。

「大変じゃったな。何かイーブイになる前にいつもと違うことは無かったかね?」

思い返してみるが なんてことはない、いつものように寝て起きたらイーブイになっていた事実に首を振る。

「ちょお待ち、何のこっちゃ」

「ちょっとグリーン、説明もしないで何してたの」

ほら見ろレッドにお咎め受けたー!
レッドに言われそこで漸く用件が伝わったマサキさんはやはりとても驚いた。

「ホンマなん…?!ホンマにイーブイになってもたっちゅーならちょっとエコーボイスかましてや!」

『キュ!?(えっ!?)』

「やめろ無茶振りすんな」

もしかしたらできるかもしれないと大きく息を吸い込んだところでグリーンの手により口を塞がれた。本当にできたらシャレにならないもんね!

09/01

◎イーブイになりまして10

ヒビキくんの腕からピカチュウとお話していたら何だか不機嫌なグリーンに持ち上げられ再びグリーンの腕に収まる。

「ったく!オレらはこれからじいさんとこにコイツが戻る方法聞きに行くんだよ。こんなとこで油売ってる時間はねぇ。もう行くぜ」

ここで解散かと思いきや、先が気になるやら面白そうやらで結局みんなで行くことになった。ピカチュウからは『相変わらず愛されてるね』とお言葉いただきました。ピカチュウから見てもそう映るのか…!


オーキド研究所に着くと。

「なんじゃ、みんな揃ってこんな時間に来るとは珍しいのう」

「なんや皆さんお揃いで!お邪魔してますー」

オーキド博士とマサキさんがいた。それを見たグリーンがボソッと「カモがネギ連れてやがる…」と。あ、オーキド博士で解決できなかったらマサキさんトコ行くつもりだったのかな?

「おっ!グリーンくんが抱っこしとるその仔はイーブイやな?めっちゃかわええわ〜ちょっと触らしてぇな」

「駄目」

事情を知らない人からすれば潔癖なのか意地悪なのか判断しかねるよなぁ、今のグリーン。

08/30

◎イーブイになりまして9

どういうことなの。ピカチュウが喋った!!

『すごくびっくりしてるみたいだけど、ポケモン同士は話せるんだよ?』

『そうなの?!』

先程から耳に入るピカチュウの声ははいつも聞いている『ピッカー☆』という可愛い鳴き声ではなく、人の言葉そのもの。そうか、今の私はポケモンと会話できるのか…!言葉の通じない外国で母国語を話せる人と出会った時のような安心感…!

『私、イーブイになっちゃって…』

『うん、話は聞いてたよ。ポケモンになった感想はどう?』

『色んな物が大きくて怖いのと、人に話しても言葉が通じないのがつらい…グリーンなんて私の言葉が通じないのを良いことに都合よく解釈してくるんだよ!?』

『よくあるよくある。レッドなんかボクがしっぽの付け根触られるのが好きとか未だに思ってるみたいだけど、脱力しちゃうのはしっぽの付け根に力が抜けるツボがあるからっていうのが真実で。ホントはあんまり触ってほしくないんだよね』

『そうなんだ…!』

例え長年連れ添ったとしても言葉が通じない故に誤解したままのことがある、と。私はこの体験を機に、人に戻ったらもっとポケモンの意思を正しく受け取る努力をしようと思う。



〜人間サイド〜

『ピーカ!ピカピカチュ、ピッピカチュ!』

『キュゥ、キュキュッキュウキュウ!』


「…なんだか話弾んでますね…」

「何言ってるかわからないけど、そうだね…」

「…レッドのピカチュウ、オスだよな?気にくわねぇ…」

「この状態でピカチュウに妬くとかホント末期だねグリーン」

08/25

◎イーブイになりまして8

「話は聞かせてもらった」

「うわレッド!いつからいたんだよ!!」

グリーンがコトネちゃんとヒビキくんに、私がイーブイになってしまったことを話し終わったタイミングでレッドが現れた。肩にピカチュウが乗っていて、ジッと此方を見ている。ど、どうしよう…この姿になってはじめてポケモンと会った…!

「ポケモンになったって事は、モンスターボールに入るってこと?」

ちょっとやってみてもいい?とレッドがモンスターボール片手に此方に近づく。ままま待って!もしモンスターボールに入れたらそれってかなりマズイんじゃ…!

「やめろ!!絶対させねぇからな!!!」

「ホントに入っちゃったらどうするんですか!!」

「レッドさんのポケモンになっちゃう!!」

ヒビキくんが私を抱えレッドから遠ざかり、グリーンとコトネちゃんが此方に背を向けて守る姿勢を取ってくれている。未だ嘗てここまでレッドが怖いと思ったことがあるだろうか。いや、ない!!

「イテッ」

ペチンと何かが叩かれた音と共にレッドの痛がる声が聞こえた。ヒビキくんの腕からじゃ何があったかわからないけど、グリーンもコトネちゃんもレッドに何かした様子はない。何があったんだ?

すると、軽やかな足音が向かってくると思っていたら、ヒビキくんの肩からレッドのピカチュウが私を覗き込んだ。

『大丈夫?ごめんね、怖がらせて』

………えっ?

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