スキッスキッスしたい(チョロ松)




「はぁーニャーちゃん可愛いよぅ!」

今日もチョロ松はニャーちゃんの下敷きを見つめながらご満悦。幼馴染の私はそれを冷めた目で見つめ、鼻で笑った。

「はい、はい!ニャーちゃん可愛いね。」
「ちょ、僕のニャーちゃん返してよ!名前ちゃん!」

チョロ松を無視し、私はニャーちゃんの下敷きを見つめた。確かに可愛い。ころころした瞳、甘い声、くるくるふわふわ綿あめみたいに跳ねるピンクの髪。

「かっわいいなぁ〜」
「ちょ、やめてってば!」
「ねぇ、ニャーちゃんともし付き合えたらどうする?毎日ラブラブイチャイチャする?」

私が真ん丸の瞳でチョロ松を見つめたら、チョロ松は一瞬困ったような顔をした。流石DT。返し方まるでわかってない。

「それはっ…」

毎日お盛んですね、松野チョロ松さん。私がニャーちゃんの下敷きをもってぱたぱた仰げば、粋なりこの拗らせDTは抱き付いてきた。

「な、何すんの?!」
「お願いします!ニャーちゃんよりも名前ちゃんとラブラブイチャイチャしたいです!僕の初めてを名前ちゃんにあげます!抱いて下さい!」
「はっ?!」
「もうずっと…ずっと昔から名前ちゃんのことっ!」

なんか太腿に硬いの押し付けてハァハァしてきたこの人!気持ち悪いっ!私が一発殴ったけど、チョロ松はもう私に抱き付いて離れなかった。いや、離せよ!迷惑だわ!しかもお尻を嫌らしい手付きで触るし、変態!

「チョロ松っ!私っ…」
「えっ、僕のこと好きだって?」
「そんなこと一言も言ってない!」
「悪いけど、僕…僕もう止められないよ…名前ちゃんっ…!」
「きゃああ!」

ガッターンと床に押し倒され、私はその場で頭を強打し意識を失った。チョロ松はその後意識を失った私に動揺して、何も出来なかったらしい。本当にクズ。




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