理想と芸術の焼失について




愛してるよ、愛鳳。
そう囁く彼の声は、親友であり以前まで愛し合っていた彼の双子の妹によく似ていた。

それを思い出すと、満たされる。

『うまれてくるあかちゃんだっているのよ!!!』

露遊と身体を交じ合わしている時、
柊柚子の声が聞こえてくるような気がした。

露遊のモノが入ってくる。
ああ、私はこの人の子をうめるのです?

「っふ、あああッ!!!」
「いいよ、イって…!」

ぺろりと、私の唇から唾液を舐めた露遊の舌が愛しすぎて、愛鳳も更に露遊を求める。

「さて、そろそろ舐めてもらおうかな」

「ふふ、可愛い、ですね」
「ちょっと、恥ずかしい。さっさと舐めて。キミの顔にぶちまけたいんだからさ」

ぺろ、

「っ〜!!!」
「ただ舐めただけでそんな顔をするのです?感じやすいところは兄妹似ているのですね」

「や、めろ…いや違う。もっと、シて」
「お安いご用です。ふふ」

胸の中に露遊のモノを収めて、口の中で扱く。

顔にぶちまけられたのは、彼との愛の証。
それがスゴく嬉しかった。

「さあ、続きを始めましょう?」

瑠歌とお揃いの服で。
ベビー・ピンクの髪、彼の愛の証をぶちまけられた顔の中に光る瞳は、
濡れていて、輝いていて。

美しかった。

誰にも負けない、美しさを保っていた。

「ホント、芸術モノだよ」
「ありがとうございます」

照れた露遊はぎゅっと愛鳳の胸に顔をうずめた。

end.
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