ディープな朝


「遊泳ーーーっ!!!今度『ディープ島』乱舞市でデュエル国際大会やるらしいで!
今丁度スタンダードの赤馬零牙がきとって、話し耳にしたんや!」

「…何故ボクに言うんです?梓様にはリラ姉がいるというのに」

「ばっアンタが寂しそうにしてたから話しかけただけやろ!?分かった、遊泳なんかほっといてウチ腕白塾に行くわ!!!」
「寂しそうって…!〜ッ梓様だけでは危険です!!!サフィラがついているとはいえ、
ただでさえおっちょこちょいなのですから。ボクもお供いたします!」
(やった!)「でもなんで遊泳は塾入らへんの?」
「リラ姉の手伝いがいろいろありまして。それが終わり次第入塾させて頂く予定になっております」
「ふーん…」

(久しぶりやな。遊泳と手繋ぐの)
(ボクの鼓動が梓様に聞こえてしまわないだろうか。これでは恋していることが直ぐにバレ…)

「きゃ!」
「そおい!?」


「あ、梓様!?お前何者だ!?って…スタンダードのアイドル、諸星ホタル!?」
「私の名前を知っていただけるなんて、恐れいります…!あの、すみませんコンタクト落としちゃって…」
「コンタクト融合?」
「違いますよ梓様。コンタクト、目につけるやつです」
「ああ。もしかして、コレかいな?」

「あった!!!本当にありがとうございます!!!るんるん♪」
「陽気に歌っとるな…もうちょっと落ち着いて行動したほうがええで」
「アイドルですから!それでは、お騒がせしました!」
「…なんやったんや、アイツ」
「梓様、行きませんか?」

「せやな」



ちなみに、腕白塾には梓の他に不知火暁、真月零がいる。
隣島『グッド島』輪舞市の神々廻璃乃と、櫟風一も。

「よかれとおもっておはようございます!!!今日は遊泳さんも一緒ですか!?」

「真月!!!あんたは相変わらずかわいすぎやー!!!」
「ボクはかわいくありません!」

暁と風一は呆れた目でこちらを見ている。

「見学希望者か?」
「そういうことにしておきましょう」


そして、梓達はいつもの勉強会に出席したのだった。今日だけは遊泳もいれて。


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