真っ暗な闇の中にわたしは居た。
そこから抜け出そうともしなかった。
なぜならそれは、
私にとっての『日常』だったのだ。
しかし
(貴女も一緒に来るかい?)
彼の人に出会ってから
世界は少しずつ明るくなりだした。
求めてもいないのに光は強くなるばかり。
気づけば光はすぐ傍にいたのだ。
でも、私は気づいていた。
その光を放っている其の人が一番
暗く深い闇の中に居ることを。
だからこそ
彼の人を照らせるような光に
なりたいと私は願うようになった。
いつか、いつか貴方が
光り輝く毎日を過ごせるように。
いつか貴方と
(贅沢を云えば、共に。)
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