巨人と小人カップルの悩み(紫原)

※やらしい表現あり


「ちょっと待って待って!!」

「むーりー」

「今日のノルマは三センチ!」

「むーりー。」
付き合ってから1ヶ月、ベッド、夜、両親がいないなど完璧なシチュエーションにて一夜を共にしようとしているカップル、しかしまるで甘い感じではない上記のやり取りをしている私達が肉体関係を築くには大きな大きな壁があった。私は身長150センチに満たないことに対して、彼氏である敦は200センチオーバー。体が小さければ穴も小さい私と体が大きいのに比例してあそこも大きい彼…簡単にいうと、入らないのだ。それに気づいた私達の作戦は徐々に慣らしていくということ。まぁこれを提案したのは氷室先輩だ(奴もまた立派だと敦は言う)。あまりにビッグなためコンドームもオーダーメイドでやっと商品が届き、その作戦を本日からスタートするはずだったのだが、愛撫も程ほどに敦のジャイアントミサイルは私の中に入ろうとした。その時に思いもよらぬ事件が起きる。敦が今日の目標の三センチから未知の領域に侵略を進めようとしているのだ。イタタタタタ


「あああ、敦?痛いよ痛い!」

「あと、半分かなー」

「ちょっと全部いくの?!」

「俺、我慢できないこと忘れてた(ずん)」

「あう!」

「あらららー?なまえちん大丈夫ー??」
大丈夫じゃねぇわ!私も忘れてたわ。彼我慢できない体質だったの。

「あつ、し…ほんとに痛い」

「あー。そういう目はやめといた方がいいよっ」

「あああぅ!」

「やっと入ったねー。」
実質80%だろうか。私のキャパはもう限界だが、彼のその嬉しそうな、でもギラギラした猛獣みたいな表情に私はキュンとした。

「くっ…なまえちん。もっと緩めて」

「え、あぁ…無理…わかん、ない……ぅう」

「あー、泣かないでー。ヤバいから」

「え」

「更に我慢できなく、なる、」
敦が更に腰を私にぶつけたのがわかる。それと同時に私の体に穴が開いたのではないかと思うぐらいの衝撃が走った。


「あ、あ、う、」

「なまえちん?…ちょっと大丈夫?」

「…う、ん…血が、出なか、った」

「死ぬ気で慣らしたし、このヌルヌルのおかげだねー」
敦よ。私は圧迫感で死にそうなのに君は余裕だな。
敦は私の体を自分の方に引き寄せ私を抱き締めた。

「やっと、一緒になれた」
あのお菓子星人の敦が私と一緒になりたかったなんて、とキュンとした。なんかもう敦のためなら死ねると思った。私の中で敦を感じる。まだ気持ちいいなんてわからないけど、心が満たされるってことはわかった。

「好きー。」
敦もまた同じ気持ちのようで私に対して、チューを顔のいろんなところにしてきた。可愛い。

「私も好きよ、敦」

「ぐっ」
私もお返しと言わんばかりに敦の顎にチューをした。本当は唇にしたかったけど、身長差がありすぎて届かなかった。
とたんに敦が呻き声を出したので何事かと思ったら、私の中で更に敦のジャイアントミサイルが巨大化したことがわかった。まだ大きくなるのかよ。なんだか慣れてきた私はやれやれだぜって感じで敦を見ると顔が赤いのか青いのかわからない色になっていた。あ、嫌な予感がする。そもそも入れることでも大変だったのに、入れてから大きくなるってことは…


「…」

「…」

「…」

「…」

「…」

「…動けない」

ですよねー!!! 動けないってことは離れられないってことじゃん!?それは流石に…てか朝には私の両親が帰ってくる!こんな状態で発見されたら確実に殺されるっ。敦は興奮してるけどきつすぎてジャイアントミサイルが圧迫され過ぎた痛みで訳のわからない顔になっているみたいだ。その後、愛撫とローションで摩擦を少なくしてからパコパコセクロスできたが、今後は互いに慎重に進めようと心に誓った。

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