とあるピロートーク(爆豪)
「かっちゃんっ。結婚してよ」
「ぶっ!!急になに言い出すかと思えば!!」
「だって付き合ってかれこれ数年間だよ。そろそろ考えるじゃない?」
「だからってピロートークで言うなよ!」
「かっちゃんの口からピロートークワロタ」
「お前なぁ」
「なんだかんだでさ。口は悪いけど大事にしてくれるし、優しいし、それに金持ちで料理もしてくれる。いい物件だと思うの」
「はっ…」
「大丈夫、君のこと幸せにできるような気もしないこともないから」
「どっちだよ!てかお前はなんで俺が言う前にそういうこと言うんだよ、普通男の方が言うもんだろ!」
「だって言ってくれないからさ。いつもは一日休み被らせないのに無理矢理被らせて、君にしては服装が綺麗めだし、なんか右のポケットにずっと手を突っ込んでるし、普段行かないであろう公園で散歩したり、会話もなんぎこちなくて、‘け’という単語に過剰反応するわ、かとおもえば豪華な食事に豪華なホテル。気づいたらもう、朝だけど」
「ぐ」
「で、どうなの?」
「ああ!そうだよ!!プロポーズしようと思ってたよ!!くそ!」
「まーまー。この度は私から言ったけどそんな緊張するものかな。ゼクシィでも見た?」
「…見た。そういうのに夢見る女は多いんだとよ」
さすが隠れオトメン
「まぁ君のことだから勝手に籍入れられるかこのまま事実婚的な感じになると思ってたから」
「お前の中で俺はどれだけ非道なんだよ」
「日頃の行いを悔いなさいな」
「…なまえ」
「ん?」
「俺は口悪いし、まだ餓鬼だ。でもお前のこと、大切に思ってる。俺と、け、結婚してくれ」
「ん?いいよ!」
「軽い!」
「えー、もうすでに私からプロポーズしてるしわかるじゃん、答え」
「一生一大だぞ。当たり前だ!」
「君のそういうところ、好きよ」
可愛いなんて言ったら怒られるから言わないけど
「……俺は」
「……?」
「あ、あ、」
「…??」
「お、お前の事…あ …あい、あいし」
「愛してるよ」
「……また、俺の言おうとした事を、」
「ふふふ、幸せにしてね。」
「………………お……おう」