お酒は飲んでも飲まれるな(坂田)

※少しやらしい単語あり


俺には腐れ縁の女がいる。その女は俺と一緒で会社を立ち上げるところまでは一緒だがそのからの延びが天と地の差があった。できる女社長といいよく雑誌の取材がきたりもするし仕事はできるし金も持っている。しかし普段のそいつ の行動は全く尊敬できるものではなかった。
おっさん。というのが一番似合う言葉だ。休みの日はパチンコと酒と煙草が当たり前で仕事での綺麗な格好が皆無。女の柔らかい体つきが大好きで酔っては居酒屋のねーちゃんの乳や尻を揉んだり連絡先を教えてもらったりしている。女からするとイケメン女子のようで許されるらしい、一回死んで欲しい、羨ましい。早く噂の女社長!休みはジャージすっぴん眼鏡で朝から飲み歩き、セクハラ?!なんて雑誌の特集で載せられねぇかなーなんて思うが、女の怖いところで化粧しているのとしてないのと顔が全然違うからまだ当分先だと思う。てか普段はグラマラスな顔してんのにすっぴんは童顔なんだよ、女ってまじで怖いわー。
その女…なまえと俺とのなれそめはもう忘れた、が気づけば休みの日に一緒に飲み歩くのが日課だ。会話なんて女と男のするような内容じゃなく、まるで男と話すような事が多い(最近の女の話しさだったり仕事の愚痴)。
今日だってなまえが休みで俺も仕事入ってなかったから朝からパチンコ打ちに行って、二人で珍しく勝って、その金で昼間っからいつもいく居酒屋に向かって互いに酒を飲んだ。いつもと違うかったことは二人とも勝ったこと、なまえは最近忙しくあまり酒を飲めなかったらしく歩けなくなるほど飲んで俺も程々結構酔っていたこと。


「あれ?あれれれれれ??」
なぜ俺がそんな話をしているかいうとつまりは、目が覚めたら俺となまえは裸で一緒のベッドに寝ていたということ。最後の居酒屋の会計をあいつの財布でして終電なんてとっくに終わってるし、最近のラブホテルのスペックのよさの話なんてしてた、休憩がてらに見に行ったことまで覚えている。二人で飲んだ日には終電逃すなんて当たり前でそんな時はカラオケだったりネットカフェや今回みたいにラブホテルで何の間違いもなく過ごしていたはずだ。俺、とうとうこの親父みたいな女とヤったのか?とまだ寝ているなまえがくるまっている薄目の掛け布団をぺらっと捲るも互いにすっぽんぽんの助でもしやと思いゴミ箱に目を向けると処理済みのコンドーム、更にはなまえの首や胸元は俺がいつもセックスする女に時につける所有跡がぎっしりで記憶ない…オワタ。

おい、息子!お前最近ご無沙汰だったからってそりゃねーぜ。コイツおっさんだぞと、昨日だってニーハイ絶対領域まじサイコーとか言ってたじゃねぇか。寝顔が意外に可愛いなんて思ってねぇーぞ。


「ん?銀時何よ…うるさいわね」

「おま、その格好見ろよ!」
まだ四時かとなまえは寝返りをうとうとしたため現実を受け止めさせそうとこっちを向かせた。

「格好?ああ裸のこと?頭痛いからもう少し声のボリューム下げて」

「なんでそんな冷静なの?!お前ほんと女?!!」

「女だけど?何よ昨日のこと忘れたの?」
昨日のこと?!!
思い出せないことを思い出そうとして悪戦苦闘しているとなまえは俺に背を向けて何かを堪えるように震えていた…泣いてる?いやいやいやお前そんな女々しい女だったの?いや思い出せない俺が一番悪いけどさ!神楽、新八お父さんヤっちゃったよ。

俺はすぐさま謝罪をしようとなまえの肩を掴みこちらを向かせると両手で顔を隠してるからってその手の隙間から一粒の水滴、コイツまじで泣いてる。


「申し訳ございませんんん!!!全く私め覚えていませんが責任を「く…ハハハハハ!!っ…ごめ、もう無理っっ……銀、時…堪えられないわ!…アハハハハハっ」
俺が土下座して謝った矢先になまえから放たれた言葉は笑い?とうとう壊れた?てか震えていたのも泣いてたのも笑いを堪えるためかよ!!混乱している俺に笑い疲れたなまえはネタばらしをしてきた。


「昨日さ、酒のテンションでここで裸で寝て発情した方が負け、賭けしたの」
はぁ?はぁああああ?!!!

「じゃあこれは?!!」
俺は目の前のキスマークを指差した

「あぁ、賭けしたけどアンタすぐイビキかいて寝たから悪戯したの。このキスマークはチークで書いたのよ。まさかそこまで引っ掛かるとは…ハハハハハ!!!!」

「おいいいいいいい!!!!テメェエエエエエエ俺がどれだけっ」

「いやいやごめんごめんっ。」
また笑い始めるなまえ。俺は昨日のこと、ここで確かに互いによく一緒にいるのに間違いが起こらないことに疑問を持ち、男と女の友情を確かめるべく裸で寝てみようって事になったのを思い出してきた。コイツなら俺の性癖(キスマーク場所)まで知っているし納得した。結局、間違いが起こっていなかったことに安堵した。裸同士で思うことではないがまさか俺の息子がこんな女になんてねぇよな



「何?せっかく起きたしシャワー浴びるわ。」
何も纏わずに浴室に向かおうとするなまえ。本当女かよ恥じらいを知れ。あれ?コイツ、コンドームの話してなくね?あの液体なんだ?

「ちょちょちょなまえさん?!」

「何?一番風呂は譲らないわよ」

「じじじじゃあこれもなまえさんの、悪戯でしょうか?」
俺が新たに指差した先…ゴミ箱


「?…」

「…」

「…」

「…」

「何これ…え?」

「え?嘘…」

「「えええええ?!!」」

おいおい息子よ。なぜ再び立ち上がっているんだ、止めてくれ


※真相
ホテルの人が前の人の奴を捨て忘れていただけ笑
それを知らずに今後二人はこれを期に気まずくなったり本当にしてしまったりして大変なことになる予定

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