爆豪少年と女先輩

※普賢とかいうオリキャラ、最強設定プラス風紀委員とかいうこっちの妄想設定あり。

私の個性、それはだいぶ特殊なものだそうでそれによって私は色んなものを捨ててきた。私の個性とは分解と合成。それにより個性の力の無力化、瞬間移動、それと同時に核爆発まで起こさせることができるそうだ。幼い私はそのチートな力のため親に捨てられ、怪しい研究室に売られそうになったり、レイプされそうになったり、悪の組織に誘拐監禁なんて非日常的なことが当たり前のようにあったし、そういう非日常的なことを一通り経験してきた。そんな私を守ってくれたのが普賢さんだった。普賢さんとの出逢いは私が犯罪組織から逃げ惑う際に拾われ、それからというもの私は普賢さんに育てられた。普賢さんは明るみに出てはいけない職業(詳しくはわからない)のようで家では大体私一人だった。流石に一般教養は受けるべきだということもあり、私は学校にいくこととなった。私の個性は隠して、静かに生活することが私や普賢さんの願いであったため私はその約束を徹底してきた。中学までは。
中学までというと些か曖昧とは感じるが私は高校生となり個性を使いこなす練習ができるヒーロー科に入学した。理由は簡単、守られることが嫌だったからだ、いつまでも普賢さんに守って貰うのではなく自分のことは自分で守りたいと思ったから。その為には自分の個性を知る必要があると判断した。私は普賢さんの反対を押し切り超難問の試験受けたが、私が今までやられたことと比べれば簡単なものだった。私は筆記、実技編共に前代未聞の点数を打ち出し、学校始まって以来の神童としてその名を轟かせた。
私はその後学内でも個性が使える特殊な風紀委員会へ入った。ここでの風紀委員会は特殊であり各ヒーロー科の中でも筆記実技で優秀な成績を持つことと、先生と生徒の推薦により決まることとなっており、成績優秀でデータ人間の私が選ばれたのだ。ちなみに風紀委員会での活動は就職時に反映されるほどに光栄なこととされていた。

風紀委員会の仕事とは簡単にいうと校内での不正や悪事の見つけ制裁することだ。名のある名門高校となると強い個性が集まり、いざこざが起こりやすいことを生徒により規制を正させ、ヒーローになってもらいたいという方針からきているらしい。 一年目はこの代が大人しかったのか上手く行っていた。しかし私が二年になった際に少々問題がある生徒が入学してきた。名前を爆豪勝己といい、暴言暴力あり、虐めの目撃情報あり、個性が凶暴、みみっちい、など彼に対するクレームが多くなった。


「デクよぉ!お前また俺の前で歩いてやがったな?!あぁ?!!」

「ごごごめんよ!かっちゃん」
またも目撃してしまった。登校時の校門前で罵声が聞こえたかと思い、向かえば最近噂の爆豪勝己が、モジャモジャ頭のなよなよしい少年の胸ぐらを掴み今からでも殺しそうな形相で睨み付けている。モジャモジャ頭君も萎縮しているため、先生呼ぶ?などぶつくさいっているギャラリーの間を失礼しながら私は彼らに近づいた。

「失礼、君止めなさい。モジャモジャ頭が困っているだろう」

「ああ?なんだテメェは!!邪魔すんじゃねぇよ!」

「邪魔しているのは君だろう。登校時の道をふざがなくてはならないほど彼が君を邪魔していたのかな?」

「そんなの俺の知ったことじゃねぇ!!」

「周りが迷惑している。止めなさい」

「うるせぇってんだろこのアマ!!テメェから先に殺してやろうか?!」

「…なんか君イライラしすぎじゃない?カルシウム君いる?」
彼の個性はすでに調査済であり彼にとって私の個性は愛称が悪かった。彼の個性は爆破であり、私への威嚇のつもりで周りを爆発させるように汗を散りばめたが私が汗を水に分解したため何事も起きなかった。彼は爆発が起きなかったことに多少表情を崩したがすぐに私の方へガンを飛ばしてきた。


「テメェ何しやがった」

「君の爆発を分解しただけ」

「なっ!」

「これ以上やるならば、学校の規制に乗っ取って君を処分せざるおえなくなるが」

「風紀、委員…ふーん」

「君のような者でもご存知とは光栄なことで」

「ああ!強いんだろ?なら…止めてみろよ!!!」

「それでなそうさせていただく」



「おい!!どういうことだこれ!!」

「かっちゃんが、生首に!」

「転送させて貰ったよ、君の身体。」

「んな!!」

「しかも転送したのが街中だから何時見つかるかわからないよ。安心して、ちゃんと爆豪勝己って分かるように名札つけたから」

「はぁああ!?」

「さぁ、早く降参しないと、まず遅刻、身体ないとなにもできないよ。さぁ謝って貰おうか」

「…っぐぐぐ」

「早くしないと、分解するよ。君の制服。そしたら一気に露出狂だよ」

「…スミマセンデジタ」
それが私と爆豪勝己との最悪の出逢いである。その後毎日わたしのところに勝負を持ちかけたり、下駄箱に果たし状が届くこととなることになった。気づけば彼が問題を起こすことにより私が彼を止める専門となった(というか私が何故かそこにいる)。あーあめんどくさ。

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