あくまで合意です!


「んあああ!ただいまっ!ただいまルキ君!ルキ君の愛しのハニーただいま帰還したよちゅっちゅしよちゅー!」



「ええい喧しい!!先程までの穏やかな俺の時間を返せこの家畜が…んぅぅ!」




今日も一日仕事頑張った可哀想な私を全力で癒してあげるべく
帰ってくるなり大好きなルキ君に抱き付いてそのまま唇を奪いまくれば
頭にとんでもない衝撃が走る。



「ひどい!彼女の頭を本の角で殴りつけるとか!!ドS!ルキ君のドS!!どうせならそのドSはベッドの上で発揮してよね!!もうもうっ!」



「や・か・ま・し・い」



「ふぇふぇふ〜い!!!(ごめんなさいルキ君いやルキ様。)」




ちょっと拗ねてしまった私の可愛らしい暴言を聞いた彼は顔面に青筋を何本も立てて
むにーっと頬を抓るもんだからギブアップと言わんばかりにその両腕をバシバシ殴りつける。
んもう!照れるとか可愛いなあ私のダーリンはっ!



「全く…そんな元気がまだあるのならもう少し仕事に励んでこればよかったんだ?」



「え、この元気はこれからベッドでルキ君と励むために全力で残してきたんだけど。」



「ぶっ!」



ルキ君の嫌味に対してマジレスをしてあげれば
真っ赤な顔で変な声出しちゃったルキ君があまりにも可愛かったので
もう我慢ならんと言わんばかりに勢いよくその場に押し倒してしまう。


勿論ご都合主義にその先がベッドという訳ではないので、彼の後頭部に床がダイレクトアタックを仕掛けてしまう。
決して私の所為ではない。
ルキ君の体を思って瞬時にふわふわにならなかった床が悪いのだ。



「ルキ君、るききゅんかわいい…ぎゃわいいよ〜!!」


「こ、コラ離せ!盛るな!!そして俺は可愛くなどない!!どちらかと言えばかっこ…んぅ!?」



私の下でじたじたと騒いじゃうルキ君さえも愛おしくて
愛おしさパラメーターが振り切れ過ぎて割れた音が脳内で聞こえてしまったと同時に
今度は深く彼の唇を奪う。



「ん、は…っこのっ…!」



「んんんぎゃわいいい!!涙目!ぎゃわいい!!ちゅーで涙目ルキ君ぎゃわいい!!」



「や、喧しいと言っているだろう花子!!」



彼に馬乗りになったままスリスリとその胸に擦り寄ってしまえば
更に赤くなってしまうルキ君の顔にもう女の子だけどムラムラとしてしまう。
仕方ない。可愛すぎる私の彼氏が悪い。仕方ない。



「ルキ君ルキ君私もう我慢できません。ベッドじゃなくても愛し合うことは出来ると思うの。」



「は?ちょ…おまっ…まさか…あっ!」



「お仕事帰りにルキ君ご馳走していただけるなんて私はなんて幸せ者なのでしょうか!!いっただきまーす!!」



真顔で今からお前を抱く宣言をすれば顔面蒼白な恥ずかしがり屋さんの彼にまた深いキスをして
これから始まるメイクラブの時間に胸を躍らせる。
決して一方的ではない。決して。断じて、だ。



ただ、ちょーっとルキ君が恥ずかしがり屋さんなだけで。
ただ、ちょーっと私の愛情表現が激しいだけで。



誤解しないで頂きたい。
これはちゃんと合意の上の行為です。




(「……くそう、また襲われてしまった」)



(「ルキ君がお口の中でちゃんとサクランボのヘタ結べるようになったら襲っていいよ?いまこっそり練習中だもんね〜?んぶぶぶぎゃわいい!」)



(「やややややや喧しい!!黙れ馬鹿花子!!」)



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