#name#がハオの仲間になったのはごく最近のことだ。
他の仲間たちと同様に、暴言や暴力を受け続けてきた。霊が見えるというだけでどうして、と何度も


そこに現れたのがハオだった。
圧倒的な力で数人を燃やし尽くし、何事もなかったかのように微笑んで「仲間になれよ」と手を差し伸べてきたのだ。言われるがままその手を取ったものの、戸惑いがなかった訳ではない。いくら人が嫌いだからといって殺すなんて、と思った。



「...私が、ハオ様の仲間になる必要はあったのかな」

考えれば考えるほど、分からなかった。
自分程度のシャーマンなんていくらでもいる。





「お前がハオ様に望むことはなんだ?」
「...ハオ様には、これから先の人生を穏やかに過ごして欲しい。千年も縛られ続けてきたハオ様に、自由になって欲しいんです」

私が望むのはただそれだけなんです。
そう告げると、ラキストは僅かに笑みを浮かべた。



「そうだ。それでいい」
「え...?」
「ハオ様がお前を仲間にしたのはそれが理由なのだ。ハオ様の為に、と命を投げ出すものはいくらでもいる。しかしお前は違う」
「わ、私だってハオ様の為なら...!」
「分かっているさ。」





「は、ハオ様...」
「君に僕の秘密を打ち明けよう」
「え...」
「僕はね、人の心が読めるんだ」
「!!」






「これはオパチョとラキストしか知らないことだ。それでも、#name#には知って欲しかった」
「ど、どうしてですか...?」
「特に理由はないよ。まあ強いていうなら...君の心が静かだから、かな?」
「静か...」
「心が強いんだろうね。君は、僕の仲間になってから僕のことだけしか考えていなかっただろう?」
「...へ?!」
「毎日よく飽きないもんだ」

見る見る内に顔が赤く染まっていく。
そんな#name#を見て、ハオは吹き出して笑った。


「はははっ。いいね、そういう反応」
「うう...」
「僕が作り上げる世界には、#name#のようなシャーマン」



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