彼は決まったグループの人たちとしか話をしない。
笑顔は浮かべているけれど、それが上辺だけのものだっていうのは何となく分かった。ニコニコと微笑む彼に黄色い声を上げる女の子は多い。


そして今、#name#の目の前にはその
とは言っても、自分から声をかけたのだが。

「あ、あの...これ落としましたよ」
「?ああ、ありがとう」
「いえ...」

たった一言二言。それだけなのに#name#の心臓はこれでもかというほど煩かった。






「...!!」
「ん?どうしたの?」
「は、ははハルちゃん」
「なっ何よ」
「ハオ先輩と、目が...合った!」
「まじ?!」
「うわっ、見ちゃダメだってば!」

二人がそんなやりとりをしている中、ハオは












「#name#ちゃん!」
「あっ...まん太先輩、おはようございます」
「おはよー。これ、この間言ってた本なんだけど」
「わあ、ありがとうございます!」
「結構面白かったよ」
「ほんとですか?わー、読むのが楽しみです!」



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