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そんな感じで異世界への旅―本人たちは普通の旅行みたいに思っているが―へ向けての準備をしていた。
「お姉ちゃんー。今回って何必要かなー?」
「なんだろ…いつも持って行っているやつでしょ?あとは、着替えとかは準備してくれると思うし、現地のお金もでしょ?…そう考えていくとあまり必要なものがないね…。」
「だよねー。ほとんどカミサマが準備してくれるんでしょ?じゃあいっかー。」
…なんだかのんびりしているからこちらものんびりしたくなってきてしまいますね…。
でもナレーションなんで頑張りますよ。
あっ。自己紹介が遅れましたね。わたくし、ある世界のカミサマです。
…ここ笑ってもらうところですよ?まあ、どこの世界?と聞かれたとしても、説明をする方が難しいんですけど…簡単に言うならば、Theファンタジーってところですかね。魔法あり、騎士がいたり、王城や王様その他色々いたり…基本的なファンタジーの要素は取り揃えていると思いますよー。
…どっかでのセールストークみたいですね。
ああ、話が大きくそれましたね…。
カミサマといっても担当世界が違ったり、性格が違うんで一概にも言えないんですよね…。
まあ、こんな感じでこの世界の人たちを呼ぶときは、あっちの世界のものなどをいろいろ準備してサポートはするんですよ。なので、ほぼ身の着のまま来てもらっても大丈夫にするのも一つの仕事ですからねー。
…そろそろ準備が一段落ついたみたいなんで戻しますねー。
「…誰?今のナレーション。」
「何言ってるの。そこはスルーしなきゃいけないところでしょ。」
「…やっぱそうなんだ。」
「まあ、準備も終わったことだし、そろそろ寝る?」
「寝よう。お休みーお姉ちゃん。」
このようにして旅経つ前日?は終わった。
さてこの後どのようなことがあるのか。ドタバタ劇あったりなかったり…?







                     続く