▽・w・▽つ【わんわんほりでぃ〜】
第四話





chapter:▽・w・▽つ【なでなでほりでぃ〜】







勉強も運動も苦手なぼく、千羽 一(ちわ いち)。

だけど信じられないことに恋人がいます。

その人はとても優しくて、勉強も運動もできて、王子様みたいなカッコいい人です。


名前は、金色 奏(かないろ かなで)くん。

クラスは別々だけど、仲良くしてくれてます。

そんな金色くんにされると嬉しいのが、頭を撫でられること。

学校がある放課後は、ふたりきりで、オレンジ色の夕日に照らされる中、その日の授業でわからなかったところの復習をしてます。


……なんだけど……。


最近、ぼくと金色くんの日常が少し変化しつつあります。

お勉強が終わって、家に帰る頃。

おひさまさえも陰ってきて、月が顔を出す時間――。

ぼくと金色くんはもう少し学校にいます。

お勉強が終わってすることっていうのが――……。



「可愛いね、イチくん」

「っ、やぁっ、ソコっ!!」

机の上で仰け反って、カッターシャツがはだけてむき出しになっているぼくの胸を、金色くんは『可愛い』とそう言って撫でてくるんです。



今まで何も感じないハズだったぼくの胸は、金色くんに撫でられてジクジクうずくようになりました。


「イヤ? でもイチくん、撫でられるの好きでしょう?」

――そりゃ、金色くんに撫でられるの、すごく好きだよ?

でも、でもね? ソコは……。


「やぁっ、ちがっ!!」

首を振りながら見えるのは、いつも微笑んでいる優しい金色くんじゃなくて……。

なんというか、瞳の奥に炎でも宿しているみたいな、獣じみた金色くんの顔だ。


「違うの?」

眉を下げてぼくを見下ろしても全然悲しそうに見えない。

金色くんはこういう時、ちょっと意地悪になるんだ。

楽しんでいるような感じがするのはきっと気のせいじゃない……。

だってホラ、ぼくの胸にあった手は、ぼく自身がある場所に移動していく。



「やっ、ダメっ!!」

ぼくは慌てて体の真ん中にある自分自身を隠そうと手を伸ばす。

それなのに、やっぱりぼくは運動神経がにぶい。

金色くんより、反応がちょっと遅かった。



ズボンのジッパーを下ろされ、下着の中からすぐに取り出されるぼく自身。


「やだっ、かないろくっ!! っふぁっ!!」

「撫でられるの好きだもんね、イチくんは。いい子いい子しようね?」

親指の腹で先端をコシコシと撫でられたら、ぼくはどうにもできなくなる。

「っふ、ああんっ」

さっきよりもいっそう大きく仰け反って、口を目いっぱい開けながら女の子みたいに喘ぐんだ。

その間、さっき金色くんよりも先に動こうとしたぼくの手は、ちゃっかり彼の肩を掴んでいたりする……。


「いい子だね、とても可愛いよ」

褒められても、やってくる射精感をなんとか耐えようと、ブルブル震えるしかできない。

それでもやっぱりぼくの先端からは先走りがあふれてくる。

金色くんの手を汚さないようにとガマンしているのに、結局は汚してしまうんだ。

ぼく自身を擦る金色くんの親指が動くたび、グチグチと水音が聞こえる。


「っふ、ああっ、かないろくんっ、かないろくんっ!!」

「なでなで、たくさんしてあげようね」





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