gamestart.16
向かい合う先には相手チームが見える。
今の会話のおかげで、大分緊張がほぐれたような気がする。
絶対に負ける訳にはいかない。
ただ勝って前に進むしか無いのなら、迷っている場合ではない。
手にしている武器は固く冷たく肌に触れる。
周囲はゲームが始まるのを待つ観客達でざわざわと騒がしい。
華憐は余計なものを締め出すように、静かに目を閉じた。
自分の鼓動と呼吸に神経を集中させる。
頭が冷静に冴えて感覚が研ぎ澄まされた時、ゲーム開始の号令が響いた。
華憐は強い光を宿した瞳を開く。
今此処に、戦いが始まる。
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Reservoir Amulet