nostalgiamind.21


三人があまりにも長い間黙り込んでいるので華憐が見ると、三人は手を合わせて目を閉じ、無言の祈りを捧げていた。

この地に眠る人々が、どうか安らかであるように。

まだ癒えない魂があるのなら、どうか鎮まるように。

まるで自分の事のように真剣に。

華憐は胸が熱くなるのを感じながら、再び城の方に視線を戻した。

(お父様、お母様、私は今とても幸せです)

一人ではないから。

こんなにも暖かな仲間と共にいられるから。

(だからどうか、今は安らかに眠って下さい。国の事は、私が全て引き受けます。何も心配せずに、今はどうか安らかに)

此処で時間を止めた多くの魂よ、今はただ安らかに。

果たされずに終わってしまった願いや想いは、生きている者が引き継ぐから。

巡り続ける無数の営みの中で、暫しの安息を。





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