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▽無題

星屑{emj_ip_0829}おそ松さん
二期も相変わらずのぶっ飛びぶりでしたね!ちゃんとぶっ飛んでた!!(笑)




困った。
非常に困った。

「あ、ねぇねぇお姉さんってこの辺住んでる人?なんかさぁ、みんなよく分かんない地名ばっか言うからよく分かんなくて、ここってどこなの?赤塚って言ってもみんな知らないっていうんだよー。お姉さん分かる?」

目の前に居るのは日本一有名な六つ子の長男、松野おそ松ではないだろうか。
とりあえず現実逃避を兼ねて一度空を仰いで見たが、「あれ、どーしたの?なんかいんの?えー、鳥しかいないじゃん」という声に現実へと引き戻された。
…成る程、確かに存在してらっしゃる。

「…すみません、私も赤塚という地名は存じ上げないものでして」

とりあえずにこりと笑顔を貼り付けて答えれば、何故か握られた手。
おっと、(松野家の)お兄ちゃんは何をしてるのかな?

「じゃあさ、帰れるまでお姉さんの家泊まらせてよ」


ーーーーーーーー

「で、見ず知らずの男を連れ込んだ、と」
「…あの、はい、そのでもなんというか、保護という名目の元、です」
「成人済みの男を家に連れ込むことが保護?僕の聞き間違えですよね」

にっこり。
イケメンスマイルでそう責め立てるのは、みなさんご存知安室透である。
正座をする私に目線を合わせるようにしゃがみ込んで、ちゃんと僕の目を見ましょうか?と両手で顔を固定されては逃れることは不可能だ。

「…ごめんなさい」
「目を見て、と言ったはずですが?」
「…申し訳ございませんでした」

こわい。こわいよ。でもだってあれを放置する方が危険な気すらしたんだからしょうがないじゃないか!とは言えまい。

「ねーねー雫ちゃんも一緒にはいろーよぉ」

風呂場から聞こえてきた声にぴしりと目の前のイケメンスマイルが凍りついた。

「あんなのと住むなんて言わないよな?」

どうやら降谷零のお帰りのようである。
さっきまでの張り付いて居た安室透の顔はべりべりと剥がれきっていた。だからごめんって。
松野おそ松に聞こえてないからとはいえ、安室透のていで話していた兄が崩れた瞬間だった。
つまり怖さは倍増だよね。

「ねー、入んないの?ってあれ、お客さん?」

そうして風呂上がりタオル一枚を腰に巻いて現れた松野おそ松に、目の前の兄の顔が見れなくなったのは言うまでもない。
でも大丈夫だから、あの、貞操その他諸々は守りきれるから。いやほんと、だってあれは筋金入りの童貞である。いっそ彼にはそれを誇っていただきたい。
…まぁつまり、何が言いたいかと言うと、多分彼は口先ばかりで実際にそういう場面に直面すると緊張で手が出せなくなるタイプだと思う。

「あの、とりあえず松野くんは服を着ようか。ね?」
「えー、一緒に入んないの?」

入んないよ。
頼むから空気を読んでくれ。
とはいえ、この松野家の長男は空気など読めたとしても知らんぷりをするような性格だ。
自分の都合のいいように解釈し、そして流れを持っていこうとする楽天家。それが彼に対するイメージだ。

「っ!?」

どうしたものかと自分の膝を見つめていると、不意に抱き寄せられた体。
何事かと顔を上げた先には兄さんがいて、あ、この表情はまずい。
そう思ったのと同時に口を塞がれた。
逃げ道すらも塞ぐように回された腕に、私ができることと言えば大人しくその口付けを受け入れる事くらいだろう。
なんてことをしてくれるんだと思う反面、呆れたような気持ちにもなるのだから、私も私だ。
目の前のシャツを握りしめれば、ゆっくりと離れていく顔。
重なった視線はどちらも同じような目をしていたに違いない。
…くそう、こうやっていつも乗せられるんだからどうしようもない。

「というわけなので、邪魔しないでくださいね」

顔面偏差値の振り切れたイケメンに童貞ニートは何を思ったのだろうか。
まぁ楽天家の彼のことだ、重く受け止めることはないだろうな。

「えー、俺も混ざっちゃだめ?」

ほらね。
まさかの返しに果たして兄はどう対応するのだろう。
とりあえず固まっている内に逃げよう。

「逃すとでも?」

完全に腕の中に閉じ込められてしまってはどうしようもなく、俺も雫ちゃんとチューしたい!と空気を読まずに叫んだ男に頭が痛むのを感じた。

ーーーーーーーーーー
まずいぞこれを野放しにしたらどうなるか分からない…!と焦って保護した降谷妹でした。
松野家の長男は顔面偏差値振り切れたイケメン相手でもめげなそうだし、訳のわからない方向にポジティブに考えていそうだなって。
じゃあ俺も混ざればいーじゃん!俺って超天才!!とか思ってそう。
今回に関しては妹が悪いので、この一件が落ち着いたらみっちり怒られると思います。
妹の側に野郎(しかも一緒に住んでやがる)のが不快な兄。妹がとられる?とか口説かれるとかそういう風には焦ってないけど、とりあえず見ず知らずの男を泊めるとか何考えてるんだ?とお怒り。
そして相手の男にはわかってんだろうな?と。
降谷兄が本気で焦る相手はいるのだろうか。
顔面偏差値振り切れてるし大抵のことはなんでもできるし、その部分を考慮した上で自分がどう見られているかもわかっているであろうハイスペックアラサーって、どう考えても勝ち目ない。
しかも割とドヤっちゃうくらい自信家なところあるし、ガチで妹の気持ちが揺らぐんじゃないかとか言い寄られるんじゃないかとか思う相手が居なそう。
大抵俺のって牽制しそうだし、相手は勝ち目のなさを悟って引くパターンが多かったはず。
ヒーローには別の意味で負けちゃうだろうけどこれはもう仕方ない。特撮オタだもん。そりゃ仕方ないよ。
前世でちらっと見かけてたヒーローと出会ったらフリーズしそう。
あああああ今世では出会えなかった特撮ヒーローが何故ここに…!!?存在そのものがなかったから勿論円盤も存在しなくて見れないことを悔やんだのに、まさかの本物がいらっしゃったー!!!!!って内心大感激の妹。
音也さんでもいいし良太郎くんでもいいし、あとはどうだろう、浦inの良太郎が一番危険な気はする。
電凹と牙は割と観てたんですが、Wはちょっと怪しい。えくぜいどは社長が好きでした。

多分普通の人間相手ならお兄ちゃんは無敵だけど、神の領域の人とかになると向こうがグイグイアタックしてきそうだから危ない。なんというか、押せ押せで流れを作られると押しに弱い妹は気づかぬうちに流されてそうで不安になる兄的な。
これはもう相手がずる賢いだけなので、妹はちゃんと否定もしてるし逃げてもいるので見逃してあげてほしい。
妹の気持ちはこれっぽっちも揺れてない上に全く意識してないけど、流されやすい(ちょろい)ところがあるからね、お兄ちゃんは心配なんだよね!!!
それをわかってていつも押し流していいように流れ持って行っている張本人が兄。

来週辺りから生活環境がガラリと変わるので、更新が今よりも更に不定期になるかもしれませんが、ゆるゆる運営していきますのでよろしくお願いします。

2017/10/08(22:48)


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※この物語は、法律・法令に反する行為を容認・推奨するものではありません
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