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▽無題

赤井妹

すぐ下の妹に初めて出会ったのは、あいつが赤ん坊の頃だった。

一歳になったばかりの秀吉を抱いて散歩に出かけた母が連れ帰ったのは、まだ一歳に満たないような赤ん坊で、泣く事なく母の腕に収まっていたのを今でも覚えている。
秀吉は子供らしくよく泣くのに比べて、妹は泣き方を知らないかのように静かで、逆にこちらが不安になる程だった。
きっと将来は大人しい女性に育つだろうと言った両親に反して、成長すると共に立派な問題児へと育っていった妹。
大人しい女性どころが自己主張の強い犯罪予備軍のクズへと進化を遂げたことが一番解せない。

「…どこで教育を間違えたのやら」
「は?なんか言ったか?」

怪盗キッドを殺すと息巻いてキーボードを叩く妹の現在はハッカーになっていた。
それも金の為なら何処にでもハッキングをしかけるような厄介な存在。
妹が中学生の時に犯罪組織にバイト感覚でハッキングで情報を売ろうとしているのを見つけた時は、思わず頭を抱えたものだ。
あの頃には既に問題児の片鱗を見せていたのだから、俺のせいでは無いと断言したい。
目を離せば何をするか分からないこの妹を放っておけるわけもなく、同じ道へ進ませようと連れ出したがそれも叶わず、こうして目の届く場所に居るだけまだいい方だと自分に言い聞かせた。

「ていうかお前なんでそんなキャラ選んだわけ?もうちょいマシな人格あったろ」
「おや、沖矢昴はお気に召しませんか」
「だからそれやめろって言ってんだろ!」

わざと変声期のスイッチを入れて沖矢昴に成りすませば、あからさまに顔を歪めた。

「中身知ってるから余計気持ち悪いんだよ」
「そんなこと言わずに。仮にも共同生活をしているんですから仲良くしましょう」
「うわああ!ほんっとやめろよ!わざとやってんだろ!?鳥肌やばい…」

ふむ、当分はこのネタでからかえるな。

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悪化したのは確実に兄のせい
永久の反抗期だから長男に対してはいつまでも問題児のままだと思う
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「この野郎騙しやがったな!!」

興味もないバンドのリハーサルに真純が来るからと言われてついてきたのに、人は死ぬわ真純はいないわで最悪じゃねーか!
しまいにはあの宅配業者のフリして乗り込んできたイケメンが居るし、妙な空気が流れて居るし、なんだこのカオスな空間。
女子高生達から離れた場所で掴みかかれば、まぁまぁ、とのんびりした声で宥められた。
それが余計腹立つって言ってんだよ。

「文句はこの謎解きが終わってから聞きますよ」
「帰る」
「貴女も容疑者なんですから帰れませんよ」

クソ野郎。
刑事に渡された紙に名前と指定された言葉を書いていく。
くそ、真純がこないとわかった時に帰っておけばよかった。
女子高生二人居るしもうちょっといようとか思ったのが悪かったのか?いや、女の子がいるんなら留まるのが普通だ。
…やっぱクソ兄貴が悪いじゃねーか。
謎解きなんてハナから興味がないのだから、壁に寄りかかりながら終わるのを待つしかない。
さっさと終わらせてくれよホームズ共め。
三人もバケモノが揃ってんだから終わるのもすぐだろう。

ーーーーーーーー

「ーー逃さねぇよ?」

ダァン!
壁に叩きつけるようにめり込んだ足。
…あいつ本当に一般人か?
自称一般人を名乗る赤井さんの妹は、逃亡を図ろうとした犯人の顔すれすれで壁に蹴りを入れた。
その衝撃にビビって気を失いかけた犯人を許すことなく、意識を保たせようと頬に平手打ちをかます。
…とてつもなく強烈な音が響いたのは言うまでもない。

「おいこら、何ねんねしようとしてんだ?あ?女性に対してあれ程の侮辱をしていおいてテメェはお咎め無しだとでも?殺人未遂だろうがなんだろうが、女性に無体を働くクズはお天道様が許してもこの私が許さねぇ」
「あ、あいつは俺の女なんだから俺が何しようが勝手だろ!」

震えながらも吐き出された言葉に、何かが切れる音がした。
変装している赤井さんを見上げれば、小さく溜息を吐いて肩を竦めただけだった。

「あの猛獣は誰の手にも負えんよ」

身を屈めてそう教えてくれた赤井さんが言うや否や、犯人の絶叫が木霊した。

「お粗末なモンぶらさげてよくもまぁ偉そうな事を言うものだな?可哀想に、脳も生殖器でできていたとは…挙句の果てに女性をもの扱い…ああ、なんて嘆かわしい」

それはまるで演劇でも見ているかのように大袈裟で、

「ーーそのくだらねぇ逸物を不能にしてやんよ」

そして拷問ようだった。
あまりの展開に顔を青ざめながら自分の股間を抑えた見物者が刑事を含めて何人居たかなんて言うまでもないだろう。

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女性至上主義なところがあるので、女性に対して酷い事した男には問答無用で鉄槌が下る
アーメン
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もし組織潜入に付き合わされていたら

「好き放題調べまくれる挙句お給料ざっくざくとか最高!!」
「…オイ」
「るっせぇ当たり屋。姑息な真似をしたお前に私を咎める権利はねぇ」

ちゃんとこの組織で働いた分の収入と、潜入させられた分の収入はもらうからな。
今ではライというコードネームを得るまでに至ったこの男は兄とは呼べない。ので当たり屋と呼ぶことにした。
やったことは最低だけど、ちゃんと彼女として愛してるようだし二人の仲をどうこう言う気は毛頭ない。
まぁその分ジョディは傷つけられてるけど。
…だからこの男は嫌なんだ。

「っと、あんまやり過ぎると探り屋がうざいからここらで引いとくか」

バーボンとコードネームを与えられた男は気持ち悪くらい情報収集に長けているらしく、私にも探りを入れてくるのだからたまったもんじゃない。

「言われてたもんは全部入ってるから、好きにやらせてもらいまーす」

データ突っ込んだUSBを放り投げれば、大人しくキャッチをする。
そうそう、こんな危なっかしいとこまで来て兄貴の監視付きなんてやってられるかという話だ。
そのままほっといてくれ。

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多分ジンのことは条件反射で嫌いだと思う。
バーボンもいけ好かないイケメンって感じで嫌い。
スコッチは話しやすいし友人感覚になると思う。
ウォッカには絡む。
「なぁなぁお前あんな奴の弟分とか疲れない?やばくね?あいつすぐキレんじゃん。ぜってーカルシウム足りてねぇって」
「お前は毎回毎回うるせぇな。アニキにドタマブチ抜かれたくなきゃ黙っとけ」
「私があいつに殺されるわけねーだろ。私死なないもん」
真純と結婚するまでは死ねねぇ。が口癖だといい。
「それならお前は一生死なないな」
「うるせぇクソ兄貴!」
つまり結婚できませんよっていう。
ヤッタネお姉ちゃん!
死亡フラグは粉砕していくスタイル
でも潜入の筈が金次第で組織にガチで入りかねないからお兄ちゃんが却下。
潜入したら妹がちゃっかり関わっててブチギレてもいい。
「…どうやら口で言っても分からないらしい」
「じゃあお前が報酬払ってくれんのかよ」
「母さんにお前のしてきた悪事の全ての証拠を付けて報告する」
「すみませんでした今すぐこの件については引きますデータも抹消しますだからそれだけは!母さんにだけはやめて!いわないで!お願いします!!」
お母さん最強説
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うちの母さんは恐ろしい。
美人だしかっこいいし強いし、そして怖い。
この世で唯一敵わない偉大なる存在だ。
一度クソ兄貴に何故そんなに母が怖いかと聞かれた事が有るが、ぶっちゃけお前だって母さんに敵わないって思ってる節あるだろうがって話だ。
私のこと拾って育ててくれた人だから頭か上がらないし、ちょっとやらかした時のあの威圧感は言葉にならない。
ならばオイタはやめるんだな。と呆れたように忠告をする長男が腹立つからまたやらかしちゃうんだけどね。
万年反抗期と秀吉には笑われた。
あいつのいいところはお前の好きにしなよって言ってくれる所だと思う。
まぁ長男の監視付きだからって思って言ってるんだろうけど。

「秀吉の試合、どうなった?」
「勝ったよ」
「ははあ、流石バケモノ一家の次男様。祝杯でもあげるかな」
「なら丁度いい、付き合え」

パソコンで次男の結果を見た長男は何処と無くご機嫌だ。

「その面剥いだらな」

変声機のスイッチはキレてるが、顔は沖矢昴まんまだ。
いけ好かない優男と酒飲んだところで楽しいわけがない。
だったら不本意ながらもクソ兄貴の顔面の方がマシというものだ。

「そんなにこの顔が気に入らないのか?」
「そもそもお前のことが気に入らねーけどな」

まぁでも酒くれるっていうのなら付き合ってやらなくもない。

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「…帰りたい」

この世で嫌いなものはなんですか?と聞かれれば、答えは勿論イケメン爆発しろ!だ。
例えば目線の先でニッコニッコと愛想を振りまく胡散臭い店員とかな。

「もしかして体調悪いんですか?」
「そんなまさか。こんな可愛い子とお茶できるんだから元気だよ」
「あははっ、姉さんは相変わらずだなぁ」

ううっ、私の天使がこんなにもかわいい。
にこにこ笑う真純の笑顔でお姉ちゃんの心は今日も健やかです。

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安室との会話は頑張れませんでした
長男は監視するし口出ししてくるけど、次男は長男がついてること分かってるから好きにしなって言ってくれる。
好きにしろって言って放し飼いされないのをしってるが故の発言。
問題児に関しては全面的に長男任せ。
真純のことは次男がメールとかでサポートしてるとかそんなんだといい。
「私も真純に頼られたい」
「お前面倒くさがるから無理じゃないか?」
「真純のお願いならトリックぐらい秒で解くわ」
本当にやれてしまうのが長女のバケモノじみてる所
めんどくさいの化身は妹の為ならなんでもやるよ!!

2017/06/07(16:27)


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※この物語は、法律・法令に反する行為を容認・推奨するものではありません
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