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▽無題

Dr.ワトソンC

FGOとのコラボ
捏造しかない
ほぼほぼFGO




「ホームズ!!!」

声を荒げて現れたのは、ホームズの相棒でもあるDr.ワトソンだった。
ホームズとモリアーティ教授に対してだけ見せるその姿は、最近では見慣れたものだった。

「そんなにピリピリせずともいいだろう。君はもう少しゆとりを持つべきだ」
「誰のせいだと思ってるんだ!」

ホームズが腰掛けるソファーの背もたれに両手を押し付けて怒るDr.を、彼らのマスターであるあの少年が見たらきっとこう言うのだろう。

「随分と仲がいいんですね」

そう、つまりは仲良しであると。
いつもと変わらず落ち着いた口調で言葉を発したのは彼らのマスターではなく、この家に居候として住んでいる昴さんだった。

「…お見苦しいところをお見せして申し訳ない。しかし今の発言は撤回を求めようか」
「おや、私は少なからず君とはいい関係を築けていると思っているのだがね」
「黙れこの薬中探偵め」

ゆったりと余裕の笑みを浮かべるホームズに対し、Dr.は眉を吊り上げて鋭く彼を睨みつけた。

「だが最近は事件のお陰で君の嫌いな薬の出番はない」
「本当に君という人間はどうしようもない奴だな。いいかホームズ、君にとってただの暇つぶしの薬かもしれないがそれが後々どんな害を与えるか分からないんだぞ」
「また説教か。君も飽きないな」
「ホームズ!!」

態とらしく肩をすくめて見せたホームズにDr.はやはり怒鳴るように彼の名を呼んだ。

「ところでここにマスターがいないと言うことは、モリアーティ教授に任せたのか?」
「今頃いいパパでもやってるだろうね」
「珍しいな、君が彼に任せるとは」
「我がマスターの父として在る彼の事はさして心配はいらないだろう?」
「じゃあ教授はこないのか…」

思わず溢れた言葉に視線を感じてハッとした。
まずい、これは油に火を注ぐようなものだったか。
モリアーティ教授をよくは思っていないDr.にとって、彼の名前を耳にするのもいい気分ではないだろう。
しかし聞こえてきたのは意外にも小さなため息だった。

「あれには今日一日我がマスターのパパという特別権利が与えられているからね」
「あの子が言い出したの?」
「そうだとも。我がマスターはモリアーティ教授と遊ぶからドクターはホームズを手伝ってあげてほしいとの事だよ」

ついには額に手を当ててうな垂れるようにしゃがみこんでしまったDr.の肩にホームズの手が置かれた。

「それでは出かけようじゃないか相棒」
「…だから嫌だったんだ」

とてもいい笑顔を見せるホームズとは対照的に、Dr.の顔は青ざめていた。
…この人本当に振り回されてばかりなんだな。


ーーーーーーーー
沖矢さん絡める予定が完全に空気に…
以下はホームズと教授が召喚される前の話。
マスターと二人暮らし中。
ーーーーーー

調べても考えても一向に導き出すことのできない真実。
いつも頭を駆け巡るのは同じ疑問ばかり。
きっと我が友であればすぐに真実に辿り着いたに違いない。
けれど私は彼ではない。
所詮私はしがない軍医でしかないのだ。
そう、ただの凡人である。
我が友ホームズのように鋭い観察眼もなければ推理力もない。
ただの医学知識を持った凡人。
使い魔としての能力は凡人の枠を超えてはいるが、しかしながらやはり私の頭は凡人そのものだった。

「おはようドクター…ドクター?難しい顔をしてどうしたの?」

ふぅ、と息を吐き出すと共にドアの向こうから現れたのは寝起きの我がマスターだった。
彼は未だ眠気を訴える目をこすってから、心配そうな眼差しで私を見上げた。

「いいえ何も。強いて言うのなら今日の朝ごはんはスコーンにすべきか白米にすべきかなやんでおりました」
「僕ドクターが作ったスコーンがいい!」
「でしたら昨日作ったものがありますので、温めている間にマスターは顔を洗ってきましょうか」
「はーい!」

元気に良い子の返事をしながら洗面所へと向かう背中を見送ってから、スコーンを温めるべくオーブンの前へと向かった。
彼が私を召喚して数週間が経ったが、彼の家族を殺した犯人は未だ捕まってはいない。

「…まさかこんなにも彼を恋しく思う日が来るとは」

散々振り回されもしたが、確かに私は彼の能力を認めていたし、なんなら尊敬すらもしていたのだろう。
シャーロック・ホームズ
我が友よ、マスターに必要だったのは私ではなく君だったのではないかと思ってしまう私を知ったのなら、君はなんというのだろうね。

「マスターの主治医はこの私だ。気弱になってはいけないな」

医学知識を持たないホームズには、マスターの健康は救えない。

「ドクター、なんか焦げ臭い…」
「しま…っ、あぁ…考え事をしていたばっかりに…」

気づけば真っ黒焦げになったスコーンだったものはぷすぷすと抗議の音を上げていた。

「僕トーストでもいいよ?」
「…今日のおやつには必ず美味しい出来立てのスコーンをお出しするとお約束致します」

うな垂れる私の頭にマスターの小さな手が慰めるようにして置かれたのだった。


ーーーーーー
コナンサイドと協力して犯人突き止めても面白そうだけど、これホームズ召喚されたらコナンサイドとの絡み要らないよな…とか色々思ってみたり。
コナンサイドと協力して犯人捕まえた後にホームズ召喚でもいい気もする…

以下はこんな展開があっても面白そうだなって話。
※最早コナン関係ない
※生前?サーヴァントになる前の話


「ワトソン君」

そう気だるげな声と目で私を呼ぶ友に、私はすぐにまたやったな。と勘付いた。

「今度はモルヒネか?それともまたコカインか?君というやつは本当に人の話を聞かない男だな」

とうとう怒る気すら起きずに呆れて言えば、彼はうっとおしそうに軽くてで振り払う仕草を見せた。
確かに最近は彼の興味を引くような事件は起きてはいなかった為、私も薄々は勘付いてはいたがまさかそれが今だとは思いもしない。
しかも、だ。この私のいるところで堂々と薬をキメるその図太さ…いや、彼の場合はそもそも気にもとめてやしないのだろう。

「ところでモースタン嬢との件はどうなったんだ?」

一番振られたくない質問を彼は分かっていて口にしたのだろう。
私で暇つぶしをしようとするのはやめてもらいたい。その性格の悪さはどうにかならないものだろうか。

「どうもこうもないさ。とても素敵な淑女だね」
「そのとても素敵な淑女に想いを寄せられた気分はいかがかなジョン」
「…あの事件以来その名で呼ばれるのはあまり好まない」

彼女を悲しませる一端となった男の名と同じと思うと、胸の奥が握り潰されるようだった。

「それは彼女に呼ばせるのがだろう」

疑問符など取っ払った物言いで、彼は断言した。

「僕に呼ばれるのは嫌ではない筈だがね」
「やめてくれ」

今度は私が手を払う番だった。

「もうこの話題はやめよう。丁度小腹も空いた事だし、ティータイムにしようじゃないか。作ったスコーンもあることだし、実にいい提案だと思わないかホームズ」
「君はわかりやすくていけないね」

まくしたてるように言った私に、ずい、と彼の顔が近づいた。
鼻先がくっつき合う程の近さで、彼はその瞳に面白そうな色を浮かべていた。
そう、まるで何かを発見した時のように。
確信を得た時のように。
そんな顔で彼は私を見つめていた。

「さぁて、どうしたものかな」
「先ずは離れることを提案するよ」
「それには応えかねる」
「…私で暇を潰そうとするのはやめろホームズ」
「なに、今の君は見ていて実に興味深いからね。薬を無駄に使った事を後悔したところだよ」
「…本当に性格の悪い男だな」

微かに浮かんだその笑みが腹立たしい事この上ない。
逃す気はないと言わんばかりにこちらを追い詰めるその姿は、全くもって敵いやしない。
そう諦めの気持ちを抱く程には、私は彼に弱いのだ。
友とは対等な立場であると誰かが言っていたがとんでもない。
この天才の前では凡才である私は何一つ敵いやしないのだから。
そんなもの、彼との共同生活で嫌と言うほど知っている。

「それで?彼女の事が聞けたら満足すると?」
「ああ勿論さ。この私の目をちゃあんと見て言ったのなら、君の提案を飲もうじゃないか」

実に愉快だと言わんばかりの様子は機嫌の良さを表していた。
…本当に性格の悪い男だな。

「メアリーはとても素敵な女性だ。美しく気品もある。そして手を差し伸べたくなる繊細さもまた彼女の魅力だ。勿論その容貌については言わずとも分かるだろう」

そう、こんな元軍医にはもったいない程に彼女は素敵な女性だ。
そう、素敵な女性なのだ。

「それに比べて私ときたらどうだ?男に成りすました実に滑稽な女じゃあないか!男として偽らなければ外を出歩くことすらできないどころか、Dr.ワトソンにすらなれやしない」
「今はただのジョンHワトソンだ」
「ああそうさ!ただの凡才でいて凡人のDr.ワトソンじゃない!一人の女性のジョンHワトソンさ!Dr.ワトソンとジョンHワトソンが同一人物だなんて知るのは君だけさ!これで満足かシャーロック!!」

何故だか自分でも分からないうちにふつふつと込み上げる怒りのような感情をぶつけるように、私は彼の襟首を掴んで怒鳴るように叫んでいた。
私の真実を見抜き、そして知っているのはこの男だけだ。
そう、ただの私を知るのは同居人であり相棒でありそして友であるこの男だけ。

「君はどこまで私に自白をさせれば気がすむんだ!」

どうせ全部見抜いているくせに!と叫びたかった。
この男には見抜けないものなどないのではないかと思うほどの推理力があるのだ。
そしてそれを近くで見てきたのだから、そう思うのも当然だろう。

「君は一つだけ嘘をついたな?」
「なんだって?」
「ただのジョンHワトソンを知るのはもう私だけでない筈だ」

ああそうさ、そうともさ。だってそれは、それだけは打ち明けなければならない人だったのだから当然だ。

「それで、彼女は尚も言ったのだろう?」
「ああ言ったとも!彼女はなんと強かで美しいのか。こんな私とは大違いさ!」
「それで、どうするんだい?」
「分かっているくせに!!」

とうとう限界だった私は勢いのまま彼を絨毯の上へと押し倒した。
細身でいて長身の彼はそれなりに武術にも長けている男だ。
本来なら私なんかには押し倒されないだけの力はあるくせに、彼はわざとそれを受け入れたのだ。
それがまた一層私を苛立たせる。

「私には私自身の良いところなど何一つ分かりかねるんだ。そんな私でも良いのだと彼女は言う。こんな事が許されてもいいのだろうか?私には彼女を一人の女性として幸せにしてやることなどできやしないのに!!」
「君は悔いているのか?」
「悔いてなどいるものか!」
「でも君は男として彼女に接したことを気にしているのだろう?初めから一人の女性であるジョンHワトソンで接していればこんなと事にはならなかったのだと」

見事に私の心中を当てて見せたホームズに言葉を飲み込んだ。
ああそうだとも、私は愚かな人間だ。
今更どうしようもないことを考えては消化できずにそれを心の内に閉じ込めている。

「けれどそれは誤解だワトソン。その証拠に君の真実をしっても尚も彼女は君を想っているのだから」

とうとう私は言い返す言葉すらも見つけることができなかった。

「これは提案なんだが、彼女の前では常にDr.ワトソンでいればいい。ジョンと呼ばれたくないと言うのなら、ジェームズとでも呼んで貰えばいい。そうすれば君がただのジョンHワトソンとしての姿を見せることはないだろう?なぁジョン」

その提案はどことなく唆すような、そんな響きか含まれているように感じたが、当時の私にはそんなことを気にする余裕などありもしなかった。

「ただのジョンHワトソンはここへ置いておけばいいさ」

そうだね。
私は呟くように彼の提案に同意した。

「なら、ただのジョンHワトソンは、この私は、一時君に預けるとしようか、ねぇシャーロック」

とん、の彼の胸に手を添えて言えば、彼はそれではいつかは返さなくてはならないなと笑った。

「まぁ秘密の共有というのも悪くないね」
「君の秘密など容易く暴けるものだがね」
「それは君だからだろう?」

君みたいな推理力が誰にでもあったら顧問探偵なんて不要じゃないか。

「君は唯一無二の顧問探偵じゃないか」

そして私の唯一の友だ。とは言わないでおいた。
だってそんなものは今更だろう?


ーーーーーー
少しだけ書き方を変えてみました。
あんまり変わってないけど!!
プロポーズしちゃうワトスン博士めっちゃ好きなんですけど、こっちのワトソンは女性だし、いくらタラシ要素があっても流石にしないだろうなと思ったらこうなっていた。
でも一人の人間として彼女へ尊敬と親愛を抱いていたとかそんなん。
いやでも四つの署名のワトスン博士はめっちゃ好きです。告白のシーンが好きすぎて何回も読んでしまいます(笑)

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シャーロックホームズ。
私はきっと彼に憧れにも似た何かを抱いていたのかもしれない。
Dr.ワトソンという私を作り上げるのに、彼の性格はおおいに影響しているという自覚もある。
主に口調だとか、ね。
しかしながら紳士というものは大抵あのような口調なのだ。似てしまっても仕方のないことだろう。
…まぁコカインをキメるところは紳士うんぬん関係なしに咎めるべき事柄だろうが。

「あれ、ホームズは一緒じゃないの?」

そうしてかの偉大なる父のお陰で彼の相棒として在った私は毎度この言葉を聞く羽目となるのだ。

「少年、何も私は四六時中彼と共にいるわけではないんだよ」

コーヒーを注文して彼の隣に座れば、つまらなそうな横顔が見えた。
君の本命は我が友シャーロックホームズだものね。
子供らしい自然さをもったその横顔は実に微笑ましい。
彼は7歳の子供を演じるにしては実にわざとらしく、そしてときたまティーンのような青くささもみれるが、やはりこうした子供らしい様は見ていて微笑ましいものだ。

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これ以上は浮かばんね!!ということでいつもながらの尻切れとんぼです。
うっかりするとホームズ夢になり兼ねない。
コナンサイドと恋愛展開は恐らくない。
多分このワトソンは探られるの嫌いそう。
私の真実を知るのは我が友と、そして生涯ただ一人だけの素晴らしい妻だけでいいとかそんなこと思ってたらいい。
まぁあの人原作だと数回結婚してるっぽいけど!

2018/01/14(23:58)


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※この物語は、法律・法令に反する行為を容認・推奨するものではありません
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