捕まった揚羽蝶




「自分の運命から逃げるなよ灰原」


かっこいいですねー
事情聴取が終わり、阿笠博士の家に帰ろうとした時には、既に遅し


肩を掴まれて、無言でシボレに乗せられて、抱きしめられていた。


「ッ愛莉……」
『気がついちゃったか……秀一』
「やはり、阿部 愛莉なんだな19年前に暴漢に襲われて死んだッ」


あれから、もう19年になるのか……
よく覚えていたね……忘れられているかと思っていたのに。


頭を撫でていた手を取り、深い口付けをされて息がうまく吸えない。
舌を絡め、水音が響く。


『ンッ……しゅ、いち』
「あいしてる」


困惑と愛情が入り混じる表情に私は、ケータイで、阿笠博士に帰らないと電話した。


『あ、いたかったよ……秀一』
「ッ愛莉」


逢いたいのは、貴方だけじゃない……
(もう離さない)
(秀一……)


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