心臓が煽られる。首元の、頚動脈が、頭の中へ太鼓の音のような強い鼓動を送り込んできた。

 薄暗い中で、竹川先生の目が光っている。

 胸を掻き押さえたい手は後ろに拘束されていて――苦しさを誤魔化せない。

 ペニスの根元をまた握られて、ゆるゆるとしごかれた。そのまま親指が亀頭に襲い掛かってくる。こねるように先をぐりぐりと強く押され、ああ、もう――

「せ、んせぃ……早く……」

「あれ? あんなに、トイレで性行為をすることへ戸惑いを見せていたのに、上代先生は本当」

 亀頭へ軽くキスされた。

「いやらしい」

 もどかしい。肌に走るゾクゾクとした甘い感覚が消えない。

 ちろりと亀頭を舐められた。その間も根元をゆるゆるしごかれ続けている。

 立った乳首がワイシャツの内側にすれて、下腹部がきゅっと締まった。

 今度は竿の部分に唇が降ってくる。ハーモニカを吹くようにそこをさらりと唇でなぞられて……たまらない。

 目の前に靄がかかったようだ。頭の中はペニスに与えられる刺激の事でいっぱい。

「そ、うです……ですから早く、しゃぶ……って……」

 吐息とともに言葉を吐き出した途端、じゅぶじゅぶと音を立てながらペニスをしゃぶられた。

「っぅぁあっ」

「先生、静かにしないと。もしかしたらまだ児童が学校に残っているかもしれませんよ?」

 ペニスを唇から離して言うと竹川先生はまた、それへ強く吸い付いてゆく。

 赤い舌が見える。いや、きっと見せ付けてきているんだ。にやりと吊り上った唇。からかうように上がった眉がそう物語っている。

 舌の上にペニスが乗せられ、じゅるりと口内に啜り込まれ、唇で締め付けられて、息がうまく吸えないくらいに気持ちがいい。

 しばらくそうしてしゃぶられていたら、腰が勝手にびくつき始め、全身に汗がにじみ出てきた。

 次第に激しくなるフェラチオへ射精感を覚える。

「せんせ、い、出てしまいますか、ら……口、離し、て」

 腰をよじって何とか唇から逃れようとするのだが、そうはさせまいとするかの様、背中に回ってきた手に腰を掴まれてしまった。そのまま、唾液で肉が摺れる音を響かせたバキュームフェラをされて、も、駄目、気持ちいい、きもち……イク、イクっ、イクッ!!

 ああっ、と、我に返った時にはすでに遅かった。

 竹川先生が、精液を唇の端から垂れ流しながら妖艶な笑みを向けてくる。

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