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執務室に着けば珍しいことに守護者全員が揃っていた。
この前会えなかった…笹川了平、だっけ。その人もいた。
極限によろしくな!と言われてちょっとびっくりしたけど、いい人らしい。
守護者の他にもリボーンと郁織もいた。…一体何の話なんだか。
一通りみんながそれぞれ座ったり壁に寄りかかったりすると綱吉が全員揃ったね、と笑う。
私は郁織の側にいたくなかったから座らず、壁に寄りかかった。

…リボーンが女は座っとけ、なんて言ってたけど無視。




「実は今度の日曜日、ボンゴリアン・バースデーパーティーを開催する。
もちろんみんなの知ってる通り、ホストはオレ」




当たり前のように言われたが私にとっては寝耳に水だ。
ボンゴリアン・バースデーパーティー?あの伝説の?
へぇ……本当にしてるんだ、あのパーティーを。

―――ボンゴリアン・バースデーパーティー。
それはボンゴレファミリーでの恒例行事らしく、奇数才の誕生日に誕生日をむかえる主役(ホスト)が参加者の用意したプレゼントや“出し物”に点数をつけるというごく単純なもの。
一番高い点数をとった参加者はホストから豪華プレゼントをもらえるけれど最低点を取った人間は殺されるという何ともマフィアらしい悪趣味なパーティー。

ホストは綱吉ってことは……ふぅん、誕生日なんだ。




「守護者は全員強制参加。リボーンも翠徠も強制参加ね」




ニコリ、と私の方をわざと向いて笑いかけてくる綱吉。
…サボろうと思ってたのがバレたかな。
でもサボったら確か最低点になって殺されるんだっけ?
まぁ殺されるくらい弱いわけじゃない。寧ろそんなの私が返り討ちにしてやるわ。
…けど、無駄な仕事は作りたくないから参加する、か。

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