Irony Parade so beautiful yet terrific.

ルーラー


真名:アレイスティル
身長:168cm / 体重:56kg
出典:シュメール文明、ギルガメッシュ叙事詩 
地域:バビロニア・ウルク
属性:秩序・善 / 隠し属性:星
性別:女性
イメージカラー:銀
特技:花栽培・水脈あて・絶対記憶
好きなもの:花・平穏・桃・歌うこと・王らしく王であれる者 / 苦手なもの:人の死を眺めること
天敵:人類悪・ギルガメッシュ(全シリーズ共通)「この世全ての悪」(zero・staynight)殺生院キアラ(EXTRA)
ICV:浅川悠
「裁定者」のサーヴァント。しかしながら、世界の抑止力の影響を受けているため通常のルーラーとは異なる。
抑止力が働いた際に現れるため、第四次聖杯戦争・第五次聖杯戦争・聖杯大戦・月の聖杯戦争・偽りの聖杯戦争に参加している。

【略歴】
『fate/zero』では聖杯戦争が起こったことにより、世界の抑止力がこれを探知、大きな魔力の動きに呼応して『世界の観測者』であるアレイスティルを召喚する。直後、自身の感知能力が生前自らが王と唯一定め崇めていたギルガメッシュが召喚されたことを悟り、巻き込まれないことを願っていたが湾岸での戦いの際には全てのサーヴァントに自らの真名とステータスを公開。以降は観測者の勤めを果たしながらも完全にギルガメッシュに振り回されることになる。
自らが愛した王がセイバーに邪な思いを抱いていることに思うところもあるようだが、抑止力の呪い(ステータスにて後述)によってギルガメッシュと会話が成り立たないこともあってか半ば諦めているところもある。世界の抑止力の作動により、『この世全ての悪』に汚染された聖杯を壊せと命じられるがギルガメッシュによって阻まれ、ギルガメッシュの手によって消滅する。
『fate/stay night』では聖杯戦争が始まる1週間前にほぼ受肉した形で『観測者』として現界する。肉体の維持など諸々の理由もあり全ての事情を知っている言峰綺礼の庇護下に入ることになり、「言峰アレイス」を名乗って衛宮士郎のクラスに転校生としてやってくる。fate・UBWの終盤にて自らの真相を明かし、観測者としての立場を選びつつも自らが王と定めるギルガメッシュを見守り、前回は果たせなかった聖杯の破壊を目指すが、HLルートではギルガメッシュがやられた後、『この世全ての悪』の闇に囚われ、自らの闇に飲まれ――結果として抑止力の想像を超えた黒化を果たし、士郎たちの敵となって立ちふさがることになる。しかしながら、ルーラーであった彼女の願いは完全ではなく、そもそもギルガメッシュが消えた時点で願いがかなわないという矛盾によってアレイスティルは自ら消滅する。
『fate/Apocrypha』では完全な傍観者として二つの陣営・二人のルーラーを見つめているだけ。ほとんど出番はないものの、時折姿を現せては意味深な言葉を残して去っていく。姿を表した際には「世界の書き手」と名乗ったことも。
『fate/EXTRA』ではムーンセル・オートマトンとその活動形態が似ていることもあってか、聖杯戦争のサーヴァントしてはルーラーという気質も相まって呼ばれることはなく、ギルガメッシュとともに月の裏側にて自らを守る防壁を張って微睡みの夢を見ていたが、自らが参加することで観測するという自らの役割をはたすため自らの生前に近い形でキャスターとしての霊格を自ら作り出し端末として聖杯戦争に送り込む。その過程にて逢瀬鶫(よその子)をマスターとした。
『fate/EXTRACCC』ではキャスターとして自分が逢瀬鶫のサーヴァントとして活動していたが、B.Bによってキャスターとしての霊格が壊される直前になって自ら現界し、「後は任せました」と言って消えていったキャスターの変わりにルーラーとして逢瀬鶫と契約し、戦うことになる。
しかし、主人公がギルガメッシュ√を選んだ際には裏側で一人残されたアレイスティルの心に殺生院キアラが接触し彼女の霊格そのものを変貌させる毒を打ち込み、アレイスティルのギルガメッシュへの愛を利用する。その結果、アレイスティルは「ギルガメッシュにただ愛されたかった」という感情だけがむき出しになったただの狂信者になり下がり、ラニ撃破後のサクラ迷宮の衛士として登場する。だが、ギルガメッシュにはその存在そのものを否定されるなど散々な扱いを受けているのは変わらず。主人公の選択肢によってはオルタ撃破後にルーラーのアレイスティルが味方になるか、それとも消滅するか分岐する。(どうやら、ギルガメッシュとアレイスティルの過去に触れていく必要がある様子)
『fate/EXTELLA』ではギルガメッシュと一緒に単体にて現界する(ただしアレイスティルは世界の抑止力による作用で「観測対象」がある場合に限り自身の力で現界することが出来る)。アルテラ陣営の中では唯一戦闘意欲が低く、副将についたギルガメッシュにパシリにされたり、叱咤されながら戦場に無理やり駆り出されるなど本当に意欲が低い。だが、自身を救ってくれた白野への恩はあるためか、彼女が関わると自立的に行動することもある。抑止力の一人としてはアルテラの行動を止めねばならないと理解しているがあえて何も言わずギルガメッシュとともに一つ引いたところから事の顛末を「観察」している。
『fate/strange Fake』でも当然のように世界の抑止力の介入による召喚を受ける。その直後、ギルガメッシュとエルキドゥの闘いを見守り、改めて二人と再会することになったことに喜びを感じているが裁定者――観測者としての自分を今更変えることはできない、と過去に戻ることは拒否した。しかしながらギルガメッシュに振り回され色々付き合わされている。

【人物】
青みがかった白銀の髪に蒼と赤の宝石をはめたような美しい容姿の人物。一人称は「私(わたし)」でギルガメッシュやイシュタルなど自身にとって明確に格上と思われる人物に対しては「わたくし」ということもある。
その表情はまるで冷たく雪のよう――と始めて出会った士郎が感じたように基本的には表情を動かさず感情を動かすタイプではないがこれは抑止力の観察者として公平に世界を記録するために感情を自らの意志で潰しているため。本来を知るギルガメッシュの前では例え会話ができなくても彼の言動・彼の行動で一喜一憂しまるで子供のように笑ったり、悲しい顔をしたりすることもある。
花を育てることが特技ということからも察する通りギルガメッシュとは正反対に命とは尊ばれるべきであると考える心優しい穏やかな性格をしている。故にギルガメッシュとは度々対立することはあるが、王と定めたものへの絶対的な忠誠心はギルガメッシュも評価するところで、クー・フーリンはこの性質に対して「まるで人形みてぇだ」と表現したがしかしながら皮肉ながら精霊と神を合わせて作られた魔術師の人形であるアレイスティルにとってそれは正解であった。

ギルガメッシュ・エルキドゥの経緯から死なない精霊・神の人形である自らの出自を恨んでおり、大切な人たちやどうでもよくても死にゆくものを眺めていくのは好まない性質にあり、ギルガメッシュに付き合わされそういう場面に出くわせばただただ心痛そうな表情を浮かべている。

【能力】
精霊と神の間で配合された「神造の魔術師」であるアレイスティルはギルガメッシュに言わせて「実力だけならば最強の魔術師」というだけはあり、「天の大王冠」という権能を使い世界に生まれる魔力を更に増幅させて自らの力に変えることが出来るがこの権能はギルガメッシュによって封印され「精霊の祝福」という形までパワーダウンされているがそれでも不動時にほぼ100%無駄な浪費もなく魔術のためだけに魔力を世界から生み出す事のできるチート設計である。またアレイスティルの魔術起源が「創造」と「拒絶」という極性にあるため、ルーラーの彼女が使える魔術の殆どは創造という形で何かを0から作り出す魔術ばかり。(例えば魔力を作り出し→塊に変換→撃ち出すという攻撃方法になる)神代の魔術であるため魔法に近いような大魔術も行使できるがそのためにはギルガメッシュの拘束を解く必要性がある。
宝具「ああ遠き未来まで続く王の繁栄」はアレイスティルの創造の魔術を完全放出した形で「自らが望んだバビロニアの姿」を固有結界として展開、そしてその外にあるものを拒絶し阻むもの。固有結界に満たされた魔力が中にいるものを癒やし、守り抜くが外にいるものを絶対的に拒むその心象世界こそアレイスティルの本来の姿である。また、もう一つの宝具である「それは真なる月夜の鏡」は黒化・もしくはギルガメッシュによって拘束を解除されなければ使用できないが発動した際にはアレイスティルの意志に反して「生きているもの」全てを飲み込み無限の闇の中で消滅させるというものだ。ルーラーとして召喚されている際には基本的には抑止力によってこの宝具は封印されている。

バリエーション


【アレイスティル】
本来のアレイスティルにして大本。基本的にこの姿で現界することが多い。

【アレイスティル・オルタ】
通称・オルア
アレイスティルが黒化・反転した姿である。基本的な性格・性能は同様であるがギルガメッシュへの愛情表現がこちらの方がややストレート気味であり、なおかつ心が完全に病んでいるため「ギルガメッシュを手に入れるためなら例え世界を壊してもかまわない」思考が強い。故にギルガメッシュから存在をそのまま否定されている。
ちなみにsn・FGOではアヴェンジャーとして反転するが、CCCで反転した際にはバーサーカーとして登場した。ギルガメッシュなどからは「狂化されて話が通じないなどそれなら、呪いの方がマシだった」と言われる始末。ちなみにバーサーカー化した際にはかつてギルガメッシュを求めたイシュタルのような妄執のようなものすら発していたほど。(詳しくはアレイスティル・オルタにて)

【アレイスティル・サマー】
通称サマアレ。
スカサハによって霊器をいじられバーサーカーになった姿。2016年の夏イベントにてFGOで登場。バーサーカーになってもそこは魔術師――でありたかったが武器が玩具のスコップとバケツに変更され、狂化も相まってただひたすらにウルク・バビロニアの風景を砂で完全再現するという魔術の無駄遣いを見せたがスカサハいわく「私がいじったのは表面の霊器であって、ここまで狂化したのは元々の才能だ」とのこと。ただ、ひたすらギルガメッシュのことしか話さず、笑いながらウルクを作り続けている姿に「実はこれただの水着を来たオルタなのでは」と言われる始末だが、実は砂から引き離すと普通に会話ができる。宝具は「永遠に消えない砂の城」という砂でウルクを作り上げそれで敵を飲み込んでしまい、敵全体にダメージ+高確率でスタン発生というとんでもない宝具。どれだけウルクが好きなんだ、こいつ。

【アレイスティル・リリィ】
通称リリア。
まだ純粋に魔術師として研鑽途中であり、ギルガメッシュに対する好意が素直だった頃。おそらく年頃は子ギルよりも少し年下位。ギルガメッシュが純粋に好きだったため、彼に対してひどくなついており率直。ただこの過去は本人曰く黒歴史にも近いと恥ずかしがっているものの、それなりに丁重には扱っている。

【アレイスティル・キャスター】
通称キャスアレ。
EXTRAにて登場したアレイスティルの端末器。生きていたころのアレイスティルに非常に近く作ってあるが唯一「ギルガメッシュ」に対する捉え方が異なる。アレイスティル本体にとっては世界で唯一の王であるが、キャスアレにとっては「自らの世界を狭めた恨むべき対象」であり、彼同様の傲慢な大英霊に対して極端な嫌悪感を示すこともある。これはアレイスティル自身が彼女の人格形成に対してギルガメッシュを思うのは自分ひとりでいいと少なからず思ったことが作用しているのでは、と事実をしったレオが考察している。(詳しくはアレイスティル・キャスターにて)

【嫁アレイスティル】
7章にて登場した術ギルガメッシュの妻としてのアレイスティル。実は7章におけるアレイスティル自身はギルガメッシュが帰還したときにはすでにイシュタルたち女神によって殺されてしまっており、このアレイスティルはギルガメッシュが喚んだサーヴァントの一人。だが、自らがサーヴァントであること、死んでしまっていることなど大事な記憶が全てギルガメッシュの王の財宝の中に眠っていたアレイスティルの杖の魔術によって書き換えられているため何も知らなかったが、7章のはぐれサーヴァントとして現界(もしくはマスターのサーヴァントとして同行していた)本体のアレイスティルが姿を現すことで徐々に思い出し、そしてラフムとなり、最終的には術ギルガメッシュとアレイスティルによって討たれるという形で終息するが、本体のアレイスティルが彼女の気持ちを汲み取り、自らの身体を分け与え、魂を少しだけ受け入れ白いヒアシンスの花と共に「ただ、貴方といられることが幸せだった」と告げて完全に消滅した。現在実装予定は無い。

【天の大王冠】
アレイスティルの本来の姿にして、権能の象徴。意思はなく、感情はなく、ただの王冠としてのみ存在する。第七章にて、アレイスティルが自らの霊器を開放し、その姿を表した。

ステータス


【zero・sn・apo・Fake】
クラス:ルーラー マスター:なし 
筋力:C 耐久:B 敏捷:C 魔力:A+(EX) 幸運:A 宝具:B+(EX)
クラス別能力:
対魔力:EX
全ての魔術を完全キャンセル。現在の魔術ではアレイスティルに傷をつけるどころか、当てることすら不可能に等しい。
抑止力の呪い:EX
抑止力からかけられている呪い。これにより一部のステータスがランクダウン及び使用が不可能になっている宝具が存在する。また「観測」に支障がでると判断したものとの会話を一切禁止されるため、このスキルが付与されている際にはアレイスティルはウルク・生前に関わるサーヴァント(ギルガメッシュ(弓・術・子)・イシュタル・エルキドゥなど)とは会話が(程度はそれぞれ異なるが)できなくなっている。
道具作成:B
本来は魔術師のスキルであるがアレイスティルの生前に関連して付与されている。本来ならA+相当で擬似的な不老不死の薬も作り出せるがルーラーとして喚ばれて・抑止力の呪いによってランクダウン。
保有スキル:
神性:A
精霊と神をかけ合わせて作られた魔術師であるアレイスティルの神性適性は高い。神性適性の低いものの攻撃を弱体化させることが出来る。
神託:EX
啓示・直感とほぼ同様のスキル。神造の魔術師であり精霊・自然の化身でもあるアレイスティルは直接神の声を下ろすことが可能であり「それが絶対的に変えられないものである」と確信できるほど。ほぼ未来予知に近いがこのスキルのせいでギルガメッシュと対立することが多い。(この思い込みはほぼアレイスティルの感情ではなくアレイスティルを作り出した神々がそうなるようにシステムとして組み込んでいるのでアレイスティルの思考を挟んでいない)
精霊の祝福:B
神と精霊の間に作られ多くの自然に望まれて生まれてきたアレイスティルの精霊たちからの加護。精霊・自然が生み出す魔力を増幅し、自らの魔力として変換すること出来るスキル。しかしながら、元々の能力からはランクダウンしているため不動状態でなければ使用できない。
【EXTRACCC】
クラス:ルーラー マスター:逢瀬鶫 
筋力:C 耐久:B 敏捷:C 魔力:B 幸運:A 宝具:EX
クラス別能力:
対魔力:EX→A
Aランク以下の魔術を全てキャンセルする。実はEXだったのだが、封印されていた領域から出てくるために強制的に現界したためB.Bによって下げられてしまった。しかしながら元々が規格外の対魔力だったためB.BでもAランクに下げるので精一杯だったようだ。
陣地作成:EX
魔術師の工房を作り出すスキルであるが、キャスターからの能力を引き継いでアレイスティルに譲渡されたスキル。アレイスティルの宝具である「ああ遠き未来まで続く王の繁栄」のランクを贋作の杖でもEXレベルまで押し上げる程精巧なウルクの固有結界を工房として作り出す事ができる。
道具作成:B
本来は魔術師のスキルであるがアレイスティルの生前に関連して付与されている。本来ならA+相当で擬似的な不老不死の薬も作り出せるがルーラーとして喚ばれて・抑止力の呪いによってランクダウン。
保有スキル:
神性:A
精霊と神をかけ合わせて作られた魔術師であるアレイスティルの神性適性は高い。神性適性の低いものの攻撃を弱体化させることが出来る。
神託:D
啓示・直感とほぼ同様のスキル。神造の魔術師であり精霊・自然の化身でもあるアレイスティルは直接神の声を下ろすことが可能であり「それが絶対的に変えられないものである」と確信できるほど。ほぼ未来予知に近いがこのスキルのせいでギルガメッシュと対立することが多い。(この思い込みはほぼアレイスティルの感情ではなくアレイスティルを作り出した神々がそうなるようにシステムとして組み込んでいるのでアレイスティルの思考を挟んでいない)B.Bによってパワーダウンされているため、ほとんど神託が降りてこなくなっているが、選択を迫られた際に助言する程度には残された。
精霊の祝福:B
神と精霊の間に作られ多くの自然に望まれて生まれてきたアレイスティルの精霊たちからの加護。精霊・自然が生み出す魔力を増幅し、自らの魔力として変換すること出来るスキル。しかしながら、元々の能力からはランクダウンしているため不動状態でなければ使用できない。

宝具


『ああ遠き未来まで続く王の繁栄』
バビロニア・ディア・グローリー
ランク:B+(本来はEX相当)
種類:結界宝具
レンジ:10〜20
最大捕捉:都市国家一つ分
由来:かつて神々の暴挙に晒されたウルクをアレイスティルの魔術で守り通したという逸話から。
アレイスティルが精霊への願いを最大開放し、杖を触媒として、ガイアと接続、星の力を借りてアレイスティルの固有結界を展開し、結界の中にあるものに守護と癒やしを与え、害為すものを拒絶するアレイスティルの結界宝具。単純な結界宝具としての性能であるならば「全て遠き理想郷」にも匹敵するほどのEX相当の宝具であるがアレイスティルの権能の格落ち・触媒である杖が贋作・アレイスティルのステータスが封印されている部分があるなどの条件が重なってB相当の宝具まで格落ちしてしまっている。
zeroではライダーの固有結界のサポートをし時間稼ぎの一つとして宝具を展開。キャスターを閉じ込めるために使用していたが、アーチャーに付き合わされてバーサーカーとのドッグファイトに強制参加させられたため宝具の展開条件をみたすことができず途中で結界が消えてしまう。
snではfate・UBW√にてギルガメッシュと闘いに向かう士郎・アルトリアの前に立ちふさがった際、決着を着けることもなくただ彼らの前でこの宝具を展開した。聖杯に託す願いは無いが、ただ守りたかったものがここにあった、と自らの過去を語るためだけに使用されたがそこに息づいた彼らの生き方を否定しないでほしいという願いが込められ、彼らの魔力を少しだけ回復するに至った。HL√では黒化したためこの宝具は使用できなくなっている。
EXTRACCCにて始めてこの宝具がギルガメッシュよりアレイスティル本来の魔杖を返却され、拘束封印も解きなおかつB.Bの干渉によって抑止力の呪いが完全に取りさらわれた状態で発動することができ、更には陣地作成のスキルの効果でより心象世界の投影に成功したため、一時的にではあるがB.Bの十の王冠にすら匹敵する結界を展開した。B.Bに言わせて「そんなチートな結界だなんて聞いてませーん!」と言われるほど。
EXTELLAでもEX相当の効果を発揮できるようになっているようだが、意図的にそれを避けているようで魔杖はギルガメッシュに返還済みのよう。

『それは真なる月夜の鏡』
イル・シュメーナ
ランク:EX
種類:対界宝具
由来:アレイスティルの「拒絶」の魔術起源を最大限に発揮したもの。
これは単なる魔術行使の一環である、と言われるほどアレイスティルの本来の魔力・スキルの状態でこれを発動すると「天地乖離す開闢の星」にも匹敵するほどの破壊力を発揮して世界を無限の闇の中に取り込み消滅させる。まるで黒い月を思わせるような球体がいくつも現れアレイスティルの意志に反して「世界を拒絶する」アレイスティルの本質の赴くままにすべてを飲み込んで破壊していく。
アレイスティルの魔術起源である拒絶によってアレイスティルが世界を拒絶しているにほかならない状況が作られることがこの宝具の発動条件であるため、滅多なことではこの宝具は発動しないのだが、ギルガメッシュが施している「戒律の檻」が外れた際には非常に不安定になり感情の抑制もうまくいかなくなりほんのちょっとのズレがこの宝具を発動させかねないという危険な代物。黒化するとこの宝具を自在に操るもののルーラーのアレイスティルは世界を拒絶する自分を拒んでいるため魔術が安定せず、発動し続ければ自身を宝具で飲みかねない矛盾が発生する。
『EXTRACCC』『EXTELLA』ではこの宝具を戦闘にて使用しているがギルガメッシュの「戒律の檻」によって感情を抑制されたまま、また抑止力の呪いが外れているためこの宝具を安定した状態で放つことが出来る。
ちなみにこの宝具がただの魔術行使である以上制御できていないという点において本人は「全ては自分の不徳の致すところです」と深く反省しているようだが、改善につながっていない。

『戒律の檻』
ランク:EX
種類:対人宝具
レンジ:ー
最大捕捉:一人
アレイスティルの力を封じている宝具。これはアレイスティルのものではなくギルガメッシュからアレイスティルに譲渡されているもの。本来はアレイスティル自身を閉じ込めておくための檻であるが、より簡潔化し首・手足・足につく枷となりアレイスティルの権能をランクダウンさせるもの。これがあるおかげでアレイスティルは感情的に不安定な状況にもなりにくい。権能をランクダウンさせるため一部宝具やステータスに影響があるものの、それがなくても魔術師としての実力に大きく変動がない。この宝具は基本的にはアレイスティルの意志では外すことはできず、ギルガメッシュの同意が必要であるが、例外的に抑止力が必要と判断したときに外すこともある。それか外部から強い力をかけ続けると外せる(アレイスティルを反転させるために黒桜・殺生院キアラが行った)

『天の大王冠』
イナンナ
ランク:?
種類:ー
アレイスティルの本体にして本来の姿。白いドレスが形どるアレイスティルの権能そのものである。アレイスティルは王の王冠の役割を持って作り出され、王権を意味する存在。天界の女王であるイナンナによって作り出されたその王冠はウルクの王――ギルガメッシュの王権を示す。これはあまねく全ての自然・精霊が生み出す魔力を増幅する装置にも等しい。しかしながらただの王権であるアレイスティルは意志は無い、彼女は単なる王冠――ものでしか無いのだから。この宝具はアレイスティルの意志を尊重したギルガメッシュの『戒律の檻』の効果によって封印されている。王権が発動している時はアレイスティルは一種の触媒として、自然が発生させる魔力を増幅し、それを他者(もしくは自身)に反映させるという効果を持つ。しかしながら「アレイスティルが王」として認めた人物以外に魔力は譲渡できない制限がついているのもひとえに彼女が「王冠」であるからだろう。

『全知なるや全能の星』
シャ・ナクパ・イルム
ランク:B
種別:対人宝具
レンジ:1〜999
最大捕捉:1人(最大限情報を得ようとするなら)
ギルガメッシュと同じ宝具である。本来ならギルガメッシュにしか持ち得ない宝具であるがアレイスティルはルーラーとしての感知能力諸々を保たない代わりに過去の記憶から自らの魔術で作り出した。ギルガメッシュ同様に相手の真名や宝具を理解することが出来るが、ギルガメッシュではないためその幾重に隠された過去まではわからない。アレイスティルはこれに精霊の力を足すことで感知能力も付与し、ルーラーとしての活動にも支障が出ないようにしている。アレイスティルはこの宝具を「星詠みの真似事にしか過ぎない」といっており、常時発動している様子。

真名:アレイスティル


――それは生まれながらに死ぬことの理から外れた存在である。

アレイスティルはギルガメッシュの母、女神リマト・ニンスンがギルガメッシュの王権の象徴として授けるためにイシュタルに造らせた大王冠――王権である。彼女は、人とはまるでいい難いが、ギルガメッシュ出生の際に人の姿にはめられて作られ、赤子としてギルガメッシュとともに育てられ「王」の「王冠」たる存在としてギルガメッシュとともにあるように神々に命じられ、彼が王冠を頂くに相応しくないと判断すればそれを諌められるようにと魔術的な役割をつけられた。アレイスティルが生まれて初めて目にしたものは黄金に輝く髪、紅い瞳、美しい紅顔の美少年であった。彼に名前を与えられたその瞬間からアレイスティルは理解した、彼のために生きるのだと。彼のために全てを費やし、王冠として彼を守るのが自らの役割である――と。

アレイスティルはリマト・ニンスンを始め多くの神々よって寵愛され、イシュタルの権能を引き継ぎ、あらゆる知恵を授けられ、賢き王である幼年期のギルガメッシュと共に過ごす。故に彼女はあらゆる面に通暁する美しい女性へと成長してゆくのだった。

しかし、王が青年になるにつれ、神々との関わりが少なくなり、アレイスティルはその役割を次第に果たせなくなってゆく。神々に与えられた役割は王冠として王を律すること。しかし、王によって拒絶され、ただ幽閉される日々が続き確かにアレイスティルの心は弱っていった。
王によって外に出されたのは王の唯一の友であり、アレイスティルにとっては出自をともにする兄弟のような男の死がきっかけであった。王の不老不死を求める旅に同行し、それが無謀であると知りながらただ王に付き添った。彼の苛烈さは鳴りを潜め、ただひとつの死を悼む姿にアレイスティルは理解した。彼だからこそ私は王冠でありたい、と。しかしながら、旅の結末の末、王は死を選んだ。その死はアレイスティルに二つの道を与えたが、裁定者であるアレイスティルは自らの役割を果たす。世界の観測者として生き、抑止力に再び彼と出会う運命と会話することのできない呪いを与えられたとしても――「生きろ」というギルガメッシュの、たった一人愛した人の呪いを胸に抱えてアレイスティルはただ世界を見つめる存在で有り続ける。

人間関係


【生前】
・ギルガメッシュ
アレイスティルの人格形成及び考え方に多大なる影響を与えた人物で裁定者であるアレイスティルの根源。アレイスティルが最も愛している人であり、抑止力の呪いが最大限に発揮されるのはギルガメッシュただ一人。互いに思想・理念の違いから反発し合うこともあるが生まれた頃からともにある存在としてアレイスティルもギルガメッシュも一定程度の歩み寄りを見せることもある――が、いじめっ子といじめられっ子の関係性が一番妥当である。
ギルガメッシュはアレイスティルに対して何も感じてない、などと発言することもあるが「CCC」にて「お前はお前のまま、我の傍にあればよかった――」「アレと我の関係を"特別"などという言葉でまとめるな」など、アレイスティルへの想いを吐露することも。しかしzeroでは聖杯を壊すため自らの前に立ちふさがったアレイスティルを彼女にとっては出自を同じくする兄弟のような存在であるエルキドゥで捉え、エアで刺し殺すなど容赦のない一面もある。
術ギルガメッシュとアレイスティルは互いに「思う相手とは違う存在ある」と十分に理解しているが、術ギルガメッシュが精神的に非常に成長していることもあってか、アレイスティルの存在を随分と気にかけており、アレイスティルも彼に対しては一定程度の安心感や信頼を見せている。

・エルキドゥ
出自を共にする兄妹のような存在。どちらが上で、どちらが下ということもなく、互いに互いを思い合っている。アレイスティルが幽閉されていた時期も彼だけは面会を許され、共に過ごした時間ならはギルガメッシュの次に長い相手。彼の死がアレイスティルの死への恐怖を強める要因となっている。

・イシュタル
アレイスティルを作り出した神。ギルガメッシュの傍に居続ける神造の生物が気に入らないが故に何度も何度もアレイスティルを殺そうとしたためアレイスティルに完全なトラウマを植え付けており、結果的に彼女の行動がエルキドゥ・ギルガメッシュの死へと繋がったためアレイスティルの中で根底的な苦手意識が根付いている。
FGOではとある少女融合し疑似サーヴァントとして現界していることもあり、会話できないこともないが根底的な恐怖、苦手意識は消え失せないため会わないで済むのなら会わないで過ごしたいと思っている。

【冬木】
(sn)
・衛宮士郎
言峰アレイスとして学校に入った際に初めてできた友人であり、気軽に話しかけてくれた人。√によっては彼を裏切ることへの罪悪感をギルガメッシュに見抜かれたりするなど多少なりとも士郎たちとの時間は今まで閉塞的な世界で生きてきたアレイスティルにとっては救いだったよう。しかしながら、最後は自らの定めた王のため彼らと対峙することになる。
・衛宮雪子
平行世界で似たような人物に出会ったことがある子。学校に入った際に士郎の義姉として紹介される。家にお邪魔した際には妹のようにかわいがって貰った経緯から彼女になついているが、やはり彼女すら裏切ることになる。
・遠坂凛
言峰綺礼を通じて事前に出会った。学校で困っていた際に助けてもらったりするなど面倒見のいい凛の内面をしっかりと見ていた。魔術師としての腕も先輩魔術師として高く評価していた。
・間桐桜
ルーラーとして彼女の本質を見抜きそして、ギルガメッシュ同様に彼女の危険性をしっかりと理解していた一人。しかしながらアレイスティルとしては桜に対して同調意識が強いところがあり、HF√にて彼女が「この世全ての悪」となった際には完全にその意識が同調し反転・アヴェンジャーになり、彼女をマスターとした。
・セイバー
互いに互いの正体を知っていたということもあってかセイバーはアレイスティルに対して相当警戒していたが徐々に毒気を抜かれ友人として対等に話をするようになり「あのような男から離れるべきだ」という忠告をするほどに。彼女の善意ある言葉にアレイスティルは救われていたがそれでもアレイスティルにとっての王はギルガメッシュだったことにセイバーは残念がりながらも、それを最終的には認めた。
しかしながらzeroに於いては一方的なアレイスティル側の恋敵ということもありアレイスティルは若干セイバーに対して負い目や嫉妬心があった事実を認めている。聖杯問答に際しては征服王に追随するようにして「貴方のような者が王では――さぞや国は冷たいものであったでしょう」と冷めた口調で言い放ち、感情を露わにしたほど。
・言峰綺礼
現界した際の身元引受人としてアレイスティルを学校に放り込んだ張本人。ギルガメッシュ同様に人形たるアレイスティルの行動を楽しんでいたが、彼女が間桐桜の影響を受けた黒化した際には更に楽しんでいた様子。アレイスティルは言峰のあり方をギルガメッシュと同じようには受け入れられなかったため彼のそばにいるのはあまり好まない様子。麻婆豆腐は全力で食べたくないと辞退した。

(zero)
・遠坂時臣
第四次聖杯戦争におけるギルガメッシュのマスターとギルガメッシュに振り回されるルーラーとそれだけの関係であったが、彼が死に際したときにはただ一言「貴方はただ魔術師として正しく有りすぎた」と忠告を残して姿を消したくらいには彼に対して思うところもあった様子。

【EXTRA&CCC&EXTELLA】
・主人公
とあるルートによってマスターになる存在。彼女の平凡ながらも前に進んでゆくその姿勢があまりにも羨ましく、あまりにも尊く、あまりにも――自分が在りたかった理想を重ねて彼女を守ると決めた。
CCCではアレイスのルートがなくなり、ギルガメッシュルートにてアレイスティルも同時に従えられるサーヴァントになるため「……明らかに邪魔をされている気がする」と不満を漏らしたこともある。
EXTELLAではギルガメッシュと同様に彼女のことを気にかけて、彼女のために行動することが多い。抑止力によって動くアレイスティルは基本的にはすべての記憶があるため彼女がマスターであったこともしっかりと覚えているがそれを強制することもなくただ彼・彼女の行動を肯定的に捉え、そのためだけに戦う。
・逢瀬鶫
CCC途中でマスターとなる少女。キャスターだった自分を友と呼んでくれた彼女に対して信頼を示し自らの真名を改めて教えた。彼女の王に対するスタンスが自分に近いことも有り少し性格が異なるものの端末の自分であるキャスターを呼び出せたのは理解できると彼女に対する理解も示している。
・B.B
彼女とは権能が似ていることもあり、そして世界の抑止力との契約を断ってくれたことには一定程度の感謝を示している。しかしながら、敵として天敵であり、ギルガメッシュ同様に敵対心は忘れていない様子。最大開放の宝具によって彼女の宝具を一時的にとは言え防ぎ、撤退した際には「消してしまえばよかった――!」などと恨み言を吐かれてしまうほど。
・殺生院キアラ
この上のない天敵にして自らが初めて「心の底から嫌悪した人間」。抑止力との契約が切られているという事もあってか、つい「天の王冠」を発動しそうになったなどという発言から本当に近づきたくない様子。√によっては彼女の手によって反転させられているので、この苦手意識は間違っていない。
・アルテラ
アレイスティルを作り出した神々の契約によってギルガメッシュと共に力を貸すことになる。ギルガメッシュの愉悦対象に入っているアルテラには申し訳なく感じているものの、場合によっては自ら手を下さねばならない相手であるためできるだけ接触は控えている。

台詞集


召喚時:「サーヴァント、ルーラー。真名はアレイスティルです。抑止力における観察者としてあなたの闘いを見守らせていただきます」
マイルーム:
「あまり戦いは好ましいと思ったことはありませんが、貴方たちは世界を救わなくてはならないですね。――そう、貴方たちは」
「私はあくまでも観察者であって戦士では在りませんが、契約に従い貴方たちの指示には従います」
「得意なもの――花かんむりは得意です。ええ、私は冠なのですから」
「好きなもの……そうね、花は好きです。あの、城に咲き誇っていた白い、花」
「苦手なものは――……たくさんあって、思い出すのも辛いです」
「聖杯に託す願いありません。一つも。だって、私の願いは誰にも叶えてもらえないものだから」
(ギルガメッシュ所持)
「……会えて嬉しい、という思いはありますが。おそらくは我が王はそうではないでしょう、私は最期の瞬間まで彼に寄り添うことはできなかったのですから」
(術ギル所持)
「互いに思うべき相手とは違う以上話すだけ無駄だとわかっているから……互いを傷つけないためにもそっとしておくべきでしょうね」
(子ギル所持)
「ああ、本当に愛らしい、私の王、私だけの王様。私の花冠に笑ってくれたあの頃の彼との思い出が一番輝いているように思います」
(アレイスティル・リリィ所持)
「過去の自分を見て好ましいと思う人物は居ないでしょう?――でも、放っておけなくて……」
(イシュタル所持)
「イシュタル様に思うところはたくさんありますが――できるだけ接触は控えたいと思っています。今は落ち着いておられますが、いつ私への憎悪が戻らないとも限りませんし」
(エルキドゥ所持)
「私にとっては兄のような友人のような弟のような。出自が似ているからですね」
(殺生院キアラ)
「マスター、できるだけ彼女を遠ざけてください。でなければ、戒律の檻を外しかねない」
(絆Lv1)
「マスター、私の加護でよければお分けします、どうぞ、お手を。」
(絆Lv2)
「私は多くの死を見送ってきました。――皆、私を置いて居なくなってしまう。……あの人達もそうだった」
(絆Lv3)
「愛を語ることは私にはできませんよ。私はそうするには世界が狭すぎた」
(絆Lv4)
「マスターは強いのですね。普通の人間ならばこの重圧に飲まれてとっくに潰れてしまっていてもおかしくはないというのに」
(絆Lv5)
「……あなたといると観測者である自分の立場を忘れて、協力したくなる。――貴方の魅力なのでしょうね。」
レベルアップ:「また少しだけ前の自分にちかくなったみたいです」
霊基再臨:
(1回目)「うん、少しだけ元に戻りました」
(2回目)「んっ、体が楽になっていく感じ。ありがとう」
(3回目)「大分もとに戻ってきた」
(最終)「ありがとう、私にもう一度光り輝く星を見せてくれて」
戦闘開始:
「行きましょう」
「できうるなら、痛みのない闘いを」
宝具選択:「この願い、祈りよ――」
宝具「原初を司る精霊よ、神霊よ、私の声を聴き届け給え。私は守護を司る熾天の徒である!ああ、遠き未来まで続く王の繁栄(バビロニア・ディア・グローリー)」
消滅:
「……っ、ああ、怒られてしまう、一人にしてしまう、彼を………」
「ここで、終わるのね……」
戦闘終了:
「帰ったら休息を取りましょう?」
「君臨するとはこういうこと、とか、言ってみたりして――いまのは聞かなかったことに」
誕生日:
「おめでとうございます、マスター。貴方にとって今日という日が素晴らしい日でありますように」
イベント:
「なんだか賑やかですね……お祭りでしょうが私は――え、いってもいいんですか?」

ルーラー

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