Irony Parade so beautiful yet terrific.

獅子劫 紅葉


読み:ししごう くれは
年齢:30歳
誕生日:9月11日 / 血液型:A型
身長:150cm / 体重:42kg
スリーサイズ:B67/W53/H68
イメージカラー:夕焼けのような赤みを帯びた橙
特技:料理・裁縫
好きなもの:日向ぼっこ / 苦手なもの:水
天敵:シロウ・コトミネ
ICV:茅野愛衣

右京家一族第九代目の「裏芸」魔術刻印の継承者にして、「欲視」の魔眼所持者。
獅子劫界離の妻として、彼のサポートに当たる。

【略歴】
日本における魔術の名家右京家の息女にして、右京家の裏魔術刻印の継承者であり、獅子劫界離の妻。一子相伝が原則である魔術師の家系において異質である右京家の双子一人ずつにそれぞれ魔術刻印を継承させるやり方で、双子の姉である葉夜が表の魔術刻印を引き継ぎ、右京家の影の部分を担う汚れ役として裏魔術刻印を引き継ぐために高い魔術素養を更に調整をかけて育てられることになるも、右京家と獅子劫家の取り決めによって、裏芸を持った紅葉が優秀な母体として次世代を残すために獅子劫界離に嫁ぐ事になり、獅子劫界離の妻となり、以降は彼と行動を共にしている。
聖杯大戦には獅子劫のサポートとして参戦。欲視の魔眼と強力な身体強化の魔術で夫界離のサポートをする。トゥリファスにおける決戦に置いて、獅子劫界離と離れて戦闘していたがバーサーカーとの戦い後撤退中のシロウ・コトミネと遭遇し、魔眼の特性上シロウに存在を危ぶまれ、敵対、シロウの目的に気づき、そのせいで左目を抉られるが右京家裏芸の大魔術を展開することでなんとか撤退する。撤退後は”黒”のアーチャーによって医術を施され、片目が無いものの戦線に復帰する。空中庭園では獅子劫・”赤”のセイバーと共に突入するが、途中で竜牙兵に囲まれた際に獅子劫・セイバーを先に進ませるために一人残り戦い、死亡する。その後、セミラミスにその遺体は回収されモードレッドとの戦闘中にセミラミスの魔術によって操られ獅子劫界離と戦闘。体に残した獅子劫の術式が作動して紅葉として獅子劫の手によって殺される。戦いが終わり、モードレッドの手によって獅子劫の隣へと並べられ、最後まで隣にいるという願望は叶えられた。

【人物】
夕焼けのような橙色の髪の色に、若葉のような緑色の瞳を持つ少女の外見の女性。外見に違わない無邪気で快活な性格をしており、夫である獅子劫界離を存分に振り回すタイプではあるが、その実獅子劫界離の内面を最も理解しており、彼の「聖杯にかける願い」をわかっているが故にこの聖杯戦争に全面的に協力している。
獅子劫界離とは家の付き合いで幼少の頃から知っており、その頃から彼を好きだったということもあり、今も昔も獅子劫界離が好きなままで来ている。その為、獅子劫界離のためなら自身が死ぬこともいとわない考えを持っており、獅子劫と共に生きたいとは思うが、獅子劫の目的達成のための道具であってもいいという矛盾を抱えている。
自他共に優しさゆえの厳しさがあり、身内になればなるほど遠慮なく厳しさを発揮するため、紅葉が目を抉られた際に魔眼ごと紅葉の目をもとに戻すこと――もしくは紅葉が戦いで死んだことを想像し、生き返らせることを前提にした願いを考えた際には夫である獅子劫界離を厳しく叱責し、「貴方は貴方の願いを変えることは許されない」と詰め寄った経緯もある。その厳しさは強さでもあるが、時として相手を傷つける刃のようだと”黒”のアーチャーに言われてしまうほど。
戦いが関わらなければ無邪気で、家庭的で、獅子劫も紅葉の料理を食べることが好きだったという話が存在する。
FGO軸では姿こそ存在していないが義理の娘である紅離が「厳しいけど、とても優しい人だった」と紅葉の人物像を話している。

【能力】
九代つづく右京家の裏魔術刻印の継承者として魔術回路は非常に優秀。かつて、時計塔にかよっていた際風の元素をより扱うためダーニックに元素転換の授業を受けていたことがあり、そのダーニックいわく「兎の革をかぶった獣」と称された。
「欲視」の魔眼と呼ばれる黄金級の魔眼を保有する。欲視の魔眼は擬似的な魔術回路の接続により、相手の視界を自身の視界として操作・共有することが可能になる魔眼。相手の視界を共有することで、相手の心理・過去なども一時的に覗き見ることが可能らしいが深い接続をすれば時間も自身の精神的にも負担がかかるためできるだけ避けている。戦闘では相手と視界を共有し、相手の視界を見ることで次の攻撃などを判断するために使っており、使い魔など多くの使い道がある。「視界共有」「感情視」「未来・過去視」という複合的な魔眼であるが運用にひどく魔力を持っていかれるため、日頃は魔眼殺しのメガネを掛けることで発動しないようにしている。
また、右京家の裏芸の継承によって自身の身体強化・感覚操作の魔術に長けており、属性は風を得意としている。魔術起源「刃」により、刃の強化・風による刃の生成においては類を見ない高い能力を有し、刃の特性とも言える「相手を斬る(開く)」という行為における魔術行使は姉の葉夜すら上回る。また、長らくに渡る調整により、ほぼ痛覚はなく、裏芸の魔術刻印に魔力が尽きるまで戦い続けられるように「復元」の魔術が組まれているため強制的に治療され、戦い続ける兵器として運用が可能とされている。
また、呪術を組んだ右京家の秘剣「無銘」と自らの血をあわせて発動する大魔術「死国の棘」は紅葉の血で書かれた魔術用の札を張った四方の空間が紅葉の大量の血を吸ってから発動し、無銘が通り過ぎた箇所、もしくは紅葉が認識した傷痕を強制的に「疵」として認識して開かせる魔術と、自らの身体の限界点を更に超える術式を体に施すことで一時的にサーヴァントにも匹敵する身体能力を発揮しているが、明らかに人間の駆動を超えた動きをするため、復元の術式がなければ、ただの自滅行為にしかすぎない。この二つは、トゥリファスにおける決戦時、シロウ・コトミネ相手に発動し、彼に「彼女は既に人間を捨てている」と言わしめた。
紅葉の術式は基本的に「自身が傷つく」ことで発動する呪術的な要素も強く、本来右京家にはない魔術も多く使用しているため夫である獅子劫界離の死霊魔術に大きく影響を受けたのではとフィオレが推測していた。
また、母体として調整を受けているため、彼女の腹の中で育てられた子供は魔術素養が極限まで高められるが獅子劫家の魔術に適応するようになるため、死霊魔術への適応が高まる(実際に血縁でなくても大なり小なり影響を受けるが、人工授精によって紅葉の胎盤で育った紅離は魔術起源が「死」へ代わり、右京家の魔術への素養も高いが同時に死霊魔術への高い適応率を見せている)

人間関係


・獅子劫界離
夫にして初恋の人。ずっと好きだった相手であり、現在のもっぱらのからかいの対象。恋愛も親愛も敬愛も全てがごっちゃになっている愛情をずっと彼に対して抱き続けているが、政略結婚だったこと、結婚後に何度も拒絶の言葉を言われた経緯からか自身は彼に愛されていない、と思っている。最終決戦前には互いの思いを確認しあい、戦場へと向かったが紅葉は獅子劫を先に進ませるため、孤独の戦いを挑むことになり……
・セイバー
夫が召喚したサーヴァント。外見的には自分のほうが年下だが、彼女を娘のように扱っていた。彼女からはその危うい戦い方を指摘されるも、改善できないとも諦めの言葉を言われてしまう。
・シロウ・コトミネ
因縁になる男。一番最初の時点で互いに不信感と嫌悪感しかなかったため、最終的な帰結ともいえるが、シロウによって左目をえぐり取られる。紅葉もまた、ただおとなしくはしておらず、腱を斬られてなおもシロウに刃を向けたその苛烈な姿から人間で唯一シロウを畏怖させた人間となる。
・ダーニック・プレストーン・ユグドミレニア
かつて紅葉が元素転換を習った時の講師だった男。紅葉は昔からこの男に対して不信感があり、ダーニックは紅葉の魔眼に利用価値を見出し、紅葉を政治的に利用した。
・フィオレ・フォルヴェッジ・ユグドミレニア
当初の敵、後の同盟相手で、獅子劫と共にガンアクションやカースタントを繰り広げた彼女に純粋な敬意を称している。フィオレは紅葉の女性としての強かさに憧れを抱いているようで、アーチャーから尊敬してはならないと言われている。後に、紅葉のリボンはフィオレに渡った。
・カウレス・フォルヴェッジ・ユグドミレニア
当初の敵、後の同盟相手。苛烈な紅葉の性質に対してひどく恐れをなしており、魔術師の政略結婚ってこんなものなのかと彼に偏見を植え付けてしまう結果となった。
・娘
呪いにより子を成すことのできない獅子劫が魔術刻印を継承させる為に養子とした少女。結局は刻印に込められた呪いのために無残な死を迎えることとなった。彼女は紅葉の心の中でしっかりと生きており、彼女の存在が紅葉を支えており、獅子劫の目的を支えるという決意に繋がった。
・右京葉夜
双子の姉であり、右京家の当主。本来葉夜は当主としては魔眼持ちであり、希少な魔術特性を持つ紅葉を実家に戻さなければならないが双子の姉として、獅子劫との仲を応援したいと思っているため敢えて連れ戻す真似はしていない。
・右京紅星
紅葉の父。獅子劫家との取り決めを守った男であり、父として魔術師として右京家の当主として裏芸を引き継ぐ紅葉に厳しく接してきたが、それは魔術師社会に魔眼という特異な物を持って生まれてしまった紅葉への愛情の裏返しであった。
・獅子劫(右京)紅離
自身の細胞を使って作られたクローンホムンクルス。実際には人間と同じように紅葉の肚で育てられたためapoでは姪、FGOでは義理の娘となっているがDNA適応率ほぼ100%の正真正銘の娘である。紅葉はその事情を把握しており、自分が産んだ紅離の未来を案じながらも強く生きてほしいと願いを込めている。名前はもしも、自分と獅子劫との間に子供ができていたら男でも女でもこの名前にしようと決めていた名前から。


名台詞


「何があっても」
「貴方は俺を助けに来ては駄目」
聖杯戦争が始まってすぐの紅葉の言葉。これを聞いたときは紅葉の覚悟を受け入れていたつもりだった獅子劫も実際にその状況に「助けに行けなかった」事実を後悔することになる。

「ざまぁみろ、似非神父」
シロウ・コトミネに左目を抉られ、両足の腱も斬られた後、大魔術「死国の棘」を発動させた紅葉の言葉。血だらけになりながら、なおも剣を振るい、シロウを畏怖させたセリフであり、読者すら驚かせた。

「ふざけるな」
「たとえ何があっても、貴方は自身の願いを歪ませてはいけない」
目を抉られ、それでもなお立ち上がった紅葉が一番最初に見たのは獅子劫の揺らいだ顔だったため、彼の襟ぐりを掴み思いっきり振り下ろした拳の後に言われた。カウレスに強烈なトラウマを植え付けた瞬間だった。

「貴方がそれなら、私が令呪を引き継ぐ。その腕、差し出せ」
同上。
獅子劫界離の覚悟を問う言葉ではあるが妻として夫にかける夫としては厳しいにも程がある言葉。セイバーすら震撼させたセリフではあるが、これの真意を理解し獅子劫からはお礼を言われている。

「行け」
紅葉の覚悟の言葉。空中庭園でただ一言獅子劫に投げかけた最後の言葉。これ以上語ることもなく、話すことも、獅子劫からの返事もなかったが紅葉は獅子劫が通り過ぎていったことに満足していた。

「界離――私ね」
竜牙兵に筋を斬られ、目を斬られ、剣は折られ、それでもなお立ち上がろうとした紅葉の回想。ただ、幼いころ、調整と修行が厳しくて、辛くて泣くことすらできなかった日々に、たった一人自分を同じ視点にたってくれた獅子劫への敬愛の思いだった。

「なぁんだ、もう来ちゃったの?」
「うん、すごい頑張ってた」
エピローグにて。死後の世界、白い花畑の中での紅葉は夫がおもったよりも早く来てしまったことを悔いながらも、それでも獅子劫とともに過ごせる時間を喜んでいた。

「ねぇ、界離」
「――大好きだよ」
同上。獅子劫の手を握って、小さく呟いた言葉は届かなかったかもしれないが、握り返された手から思いだけは伝わってきた。

獅子劫 紅葉

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