短篇04


その次の日

相澤「おはよう」

『あ、おはようございます』


また次の日

相澤「おはよう」

『お、おはようございます』


そのまた次の日も
都佑は相澤に対して避けるような形で対応していた


そして今日はそれから五日たった朝

マイクは通常通り出勤した直後だった

マイク「いい!?イレイザーどしたの・・・」

相澤「嗚呼??」

ミッド「都佑ちゃんがあれから避けるようになったらしくてね?」

マイク「あちゃー反抗期??」

相澤「都佑はそんな奴じゃないそんな風に育てた覚えはない・・・」

ミッド「いやいや、育てたって言ってももうあの子
育てられた時はまだしも記憶戻ってるんだから
親御さんじゃねーだろとか言ってそうじゃない?」

マイク「それにしても何で避けるんだ?
都佑ちゃんと言えば職員好きで父親好きだろ?
それこそイレイザー嫌いになる様な事してねーだろ?」

そう言われてすっと前を向いて考え出した相澤を
そっと見守るミッドナイトとマイク

相澤「・・・記憶にない」

マイク「なら反抗期だろ!大丈夫だって、
すぐにでもそんなもん治るさ!!グッドラック!」

ミッド「でも女の子の反抗期は一生続くものよ?」

その言葉でまた固まる相澤にマイクがシャラップ!
と軽く半ギレでおこっている時


都佑はと言うと






『・・・はぁ、相澤さん避けるのってかなりきつい・・・』

そう思いながら屋上でため息をついていた
あれから夢に一切出てきていないのに
都佑はこれ以上首を絞めないでほしいと願った

『それにしても餌になりそうな人が出てきたら
私が楽なんだけどなぁ・・・早々出てこないか!
というか出てこられても困るよねー』


そう切り替えてクラスに戻った


そこで女子トークが花咲いている所に私も加わった


お茶子「あ、都佑ちゃんおはよう!」

『おはようお茶子何話しているの?』

百「恋バナというものですわ!
今お茶子さんのを聞いているのです!」

するとお茶子が誰もいないってばーと慌てる
私も面白そうだと思い皆言っていこうよー!
と言って初めてと言わんばかりの男子が居ない
女子だけの教室に花を咲かせようとした

耳郎「わ、私は・・マイク先生かな」

『へーいいじゃん、私応援してるよ!!』


お茶子「先生と生徒、禁断の恋・・・」

八百万「私は、轟さんですわ・・・」

『おほー!組むと思ってた・・・』

お茶子「都佑ちゃんは誰なん?」

『私?私は・・・今は居ないかな?』


そう苦笑いながらもごめんねーと言った
絶対に言えない事に私は泣きそうになる
好きな人に好きと言えないのも
きっと好きな人に聞かれなくても
人に言ってしまえばアウトなのだ

そんな申し訳ない気分のまま
梅雨ちゃんは?と聞いてみた


梅雨「そうね・・相澤先生かしら?」

お茶子「梅雨ちゃんも先生なん?!」

『そっかー相澤先生・・でもなんで?
つかきょーちゃんもなんで?おお?
意見を述べよー!!』

「なんか都佑、テンション高いー!!」

『私の先生愛に勝てたら承諾してやろうぞよ!』

そう言って私は自称先生好きを出して
皆の前で成るべく心臓が止まった時間を
ばれないようにとテンションを一気に上げた

それに梅雨ちゃんと耳郎ちゃんが
ぎくっとしながらも答えていく
その内容を聞いて自然とこの子達に
未来を任せておいた方がいいのでは
ないだろうかと考え出した



『(そうだよ、何を考えているんだが、
私しかいないってわけじゃないんだよ
相澤さんの幸せは私が作るんじゃない
私はじっと耐えて見守るしか出来ないんだ)』


そう実感した私はトイレに行きたいといって
その場から離れる
離れている間誰も居ないのを良い気に
私は梅雨ちゃんが言っていた言葉を思い出した



私はヒーローで教師の相澤先生の姿に惚れたわ
冷静で物事を把握できる男の人って素敵よね
あんな人と将来結婚したいって思うわ
まぁ付き合ってみたいっては考えているけどね





『うっ』


急に吐き気が来て私は何事かと思う
どうやらつい先ほどの話が思った以上に
ストレスとなっていたらしい

物凄い吐き気に私は保健室に向かおうかと
考えたがこの状態は無理だと判明して
すぐに方向を変えて屋上のドアが近い事を
想いだしドアノブを開けた




『(暫く考えない様にしよう
梅雨ちゃんが相澤さんと付き合ってしまえば
私は一体・・)』



何処にいけばいいのだろうか?



そう思いながら夢の中に引きずりおろされた


























































やぁ、あれから一切言っていないんだね

『・・・当たり前だろ、言えるわけないじゃない』

その勢いだよ

そう言ってまだ見えない敵は私に言う
私は少し会ったら聞きたい事を今
いう事にした


『ねぇ、いくつか聴きたいことがあるんだけどさ』

なんだい?

『相澤さんと別の人がくっついたと分かれば
私の好きな気持ちを言わなくてもいいんだよね?』

特に関係ないよ僕が呪いを解くまで続くからね

『マジかよ・・次、どうしてターゲットを
私なんかにしたの?イレイザーのままで
よかったんじゃない??』

イレイザーの養子であることはこちらで知っているよ
君にもしもの事があれば奴は怒り狂ってしまうだろうからね


全く、本当にいろいろと手が込んでいる奴だ
私はぐっと力を手に入れたが
すぐに力が抜ける感覚に驚いた


それを知ったのか、そうそうと奴が言う


僕の個性はもう一つあって
君の身体の年齢を少し早めているんだ


『早めてる?それとこの体調不良が・・・まさか』


昔19の時に大きな精神病の病気にかかったことを想いだした都佑は
顔を青ざめて目を見開く


そうだよ、君の今の年齢は丁度19だ
身体に応じて君の体調は変わっていく
それなら今日行ってみようかな?
そろそろイレイザーが気づいてしまうからね

君だって辛いだろう?
すぐに楽になるさ


『ぐっ・・・貴様・・・!!』


睨んでみると怖い怖いと言って彼は
すぐに消えた


中途半端に終わった夢に私は盛大に舌打ちをした


もう昼になっているのかと思いながら
私は一度リカバリーガールの所に行き
四時間の授業をさぼった事を言って
次のヒーロー基礎学の準備の為に足を進めた


お茶子「都佑ちゃん!体調は大丈夫なん!?」

『え?嗚呼、大丈夫だよ、大丈夫!』


そう軽くお茶子達の心配もありながら
私は元気そうに振舞って体調が悪そうにも
軽く振舞った


本当はそうではないんだが
そう思いながら演習場の中である
運動場に入った





相澤「じゃあ今からーーー」


「悪夢の開幕といこうか」

相澤「誰だ!−−お前は!!」



真後ろに現れたヴィラン
その姿は真っ黒な少年だった



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