トリップ01


ある昼下がりの事だった

普通に私はのんきに外出をしていたのだ
そう、今日は外に外出をしていたのだ


繰り返そう


『・・なんで、』


私は外出をしていた筈なのだ


『なんで部屋の中にワープするのおおおおおおお!?』



警報がなったのでとりあえず私は逃げる事を考えた
いやいやいやいや、私悪い事していないのに
悪いことしているような気がしてならない

まってまって一般市民!!ノット!!
ノット人命!まって、ノット人命って私軽く
人殺しテル!?あれ?!いかんいかん、緊張と混乱に
気持ちが押されたのだな、うぬぬ・・・


「誰だ!お前か!!侵入者を確認した!!」

『ぴぎゃああああああああ!?!?
私何もしてないんですけどおおおおお!?!?』

「こっちにきた!」

『(ぎゃああああああああ)』

極端な声が頭の中でグルグル回る
あれ?てかこの校舎どこかで見覚えが・・・


「ヘイ!リスナー!!おとなしく観念しな!!」

「警報が鳴って場所を聞けば近いと
思ってきたら餓鬼じゃねーか・・」

『むっきゃー!?ガキとは失礼な!
ちょ!?いきなり何武器放ってるんです!?』


包帯のようなものをいきなり飛ばしてきたので
私はすぐに避けた
うん私よく避けれたね。びっくりなんだけど

驚きすぎて次の事に集中できずに今度は音が私に向かってくる
いいてええええ耳弱いんだよ!!やめろおおおおお


「イレイザー、あいつやるぞ?」

イレイザー「嗚呼、マイク、油断するなよ?」


ヴィランには見えねーが、
そういうフリをしているかもしれない

それに了解とうなずくマイクと言われた金髪の男の人


『ああもう!なんなの!?おこ!!おこだよ!?
折角今日は調子がいいからお外に散歩にでかげっ!』

スパーンと糸の様に包帯が私の身体に挟まる
それを頑張ってのけようとするが無駄だと言われる


「どこから侵入してきた、目的も言え。」

『まさかの悪役!?おほ!?私これ夢かな!?』

ドラマか夢しかないよな!?
てかドラマってこんなのしないかな!?
3Dでなければ確実に夢か!!そうか!!!

そう軽く自暴自棄になっていた私に様子がおかしいと
金髪の男の人が言う


マイク「イレイザー、なんかおかしくねーか?」

イレイザー「何がだってこらおい!マイク!」

マイク「なぁ、嬢ちゃん。お名前教えてくれねーか?」


急に優しく地面に腰を下ろして(いわゆるう◯ち座り)
聞いてきたマイクに都佑は半泣き状態のままううん?と唸る


『(急に優しくしてきた、なんでだろ、私侵入者じゃないのかな
侵入者だから聞いてきたのかな?わわわ私刑務所はいるのかな?)』

イレ「おい、時間は有限なんだ、早く答えろ」

『っ!!』

マイク「おいイレイザー、子供をおびえさせちゃまずいだろ
お前それでも教師でヒーローか??」

それにぐっと唸るイレイザーにマイクはため息をついた

マイク「な、嬢ちゃん。どうして此処に居るんだ?
普通ここには只では入れないセキュリティーになってるんだ
アーユーオーケー?」

『あ、あーゆーおーけ・・・えと
わ、私の名前は岡本都佑、これでも22歳です。』

イレ「22!?」

マイク「どうみても10歳にしかみえねーぞ!?」

『へ!?あ、そういえば心なしかってか私こんなに
小さかったっけ?あれ?え?私こんな
服着ていなかった気がするんだけど?あれ?あれれ?????』


今思ったことを話そう

何となく目の前の人間が大きいのだ
あれ?私ちょっと考える


急におとなしくなった私を少々警戒しているのか
男二人が固まって何かを話している



イレ「・・・マイク、これは被害者だぞ」

マイク「嗚呼、そうっぽいな。」

イレ「はぁ・・・ったく、おい。岡本って言ったな」

『あ、は、はい!!』

相澤「俺の名前は相澤消太だ。よろしくな」

『え?あ、え??』

マイク「ヒーロー名がイレイザーヘッドって呼ばれている奴だよ!
俺の名前はプレゼントマイク!マイクって呼んでいいぞ!」

『え??あの・・一つお伺いしたいことが・・』

相澤「??なんだ、言ってみろ」



『ヒーロー名って、なんですか?』



































「えーと、本名岡本都佑、年齢は・・・」

『えと・・じゅ、10歳ってことにしておいて下さい』

「その様子じゃあ、幼児退行しちゃっていると
認識してもいいのかな?」


場所は学校
私は急に飛ばされたと同時に
年齢まで退行しているとは
知らずにそこら辺を駆け回っていたらしく
(よくよく見ると服がぶかぶか)

相澤消太別名プロヒーロー
イレイザーヘッドとプレゼントマイクの
二人が仕事をしている雄英高校という場所に
なんらかの事により私は飛ばされて此処に居るらしい
しかも10歳で


「一応手荷物を見せてもらったけど、
特にこれと言ったものはないね」

『あ、はい・・・どうも。(いや、私が悪い事するわけないし)』

そう思っても相手は初対面
何をするのか分からないのは事実だ

そう思いながら私はとりあえず一回り大きくなった
背負いカバンをもらい小さなポケットから自分の
目薬を取り出して目にさす


相澤「ドライアイなのか?」

『あ、はい。一応手に持っておかないと気が気でないというか、
よく使うものなので・・・コンタクトだし。』

コンタクトをつけているときはかなりのドライアイになる
それを伝えると目の中には何も入っていないようだがと言われた

それに私は首をかしげる
確かに目が乾くんだが、はて、10歳の時これほど
目が乾いただろうか?記憶にないな。


「まぁ今回は被害届を出して置きますね。
それにしてもヒーロー名を知らないとは、
御嬢さん、一体どこの人ですか?」

『え?ふ、普通に高知県の山奥育ちですが・・
一応高校も卒業しています・・・』

相澤「それでもヒーローが主な職業に
なっているこの時代、おかしいですね。」

「ええ・・・」

『ちょ、ちょっと待ってください!!
ヒーローが職業!?そんな夢みたいな事言わないで下さいよ
ってかそれで職業になっていたら凄いわ・・ってあれ?』

私おかしなこと、言った?
変な空気になったので何だろうと考える
はて、今さっきのでおかしな点と言ったら・・・


『いや、いやいやいやいやいや、おかしい
その原理に真相にたどり着くのはおかしい
うんうん、これは夢かな?夢か、新手の夢かな?
そうかそうか、うんうん、よし、寝よう・・・』


マイク「ストップストップ!これは夢でもねーし
ヒーローは職業としてなりたっているのが事実だ!」

『と、言うことは・・・・』

たどり着く答えは、只一つ


『ま、まさか、私って、』



トリップをしてしまったの?

表紙へ戻る