デートの待ち合わせ編 

「おはよー!おまたせしました!」

「おはようさん、全然待ってへんで……んっ?まってまって?ありえへん何?なんやその格好?」

「あ、可愛いでしょこのズボン!」

「まだ脚のラインがくっきりわかるズボンやったらええわ。なんやねんそのアホみたいにぼてぼてのズボンは!?」

「サルエルパンツ!まさか侑士知らないの?」

「えらいこっちゃ…脚の綺麗な名前がそんなん履いとったら勿体ないで!あのお気にのワンピはどないしてん!」

「洗濯しちゃってて。それより早く遊園地行こうよ!フリーフォール!」

「あかん…ワンピじゃない名前とは遊園地でキャッキャできひん…今日はもう帰るわ」

「ちょっ!なっ!待て!鬼のスケジュール急変更やめろ!!」

「いやほんま、なんかもうむっちゃしんどいから帰るわ」

「そ、そんな…遊園地にワンピースは行動しにくいからズボンにしたんじゃないか…」

「一旦着替えに帰ってくれるんやったら帰らんわけでもないで。」

「あっはい。じゃあ1人で楽しんでくるね!」

「わかった、やっぱ着替えに帰らんでええから!俺がおらんでも十分楽しめるわ〜みたいな感じならんといて!寂しいやろ!」

「そう言うなら早く行こうよ!」

「その前に俺があっこの店でワンピ買ったるからそれ着て行こか!」

「だから遊園地にワンピースは違うって言ってるでしょうよ。アクティブに動きたいんだってば!」

「そんなん関係ない。ワンピは絶対条件や。ワンピ、もしくはそのボテボテズボン今すぐ脱ぐかどっちや。」

「逆に聞くけど後者選ぶと思います?」

「俺はええで。」

「私が露出狂として通報されても一向に構わないって言うのかな、この人。」

(忍足は他の奴に彼女の生足見せたくねぇ系ではなく、逆に見せつけたい系の人。)

-2-

しおり もくじ
ページを飛ばす(2/4)



わらびもち

わらびもち