「 … あの、 」

マイルーム 、というのだからどう考えてもわたし専用の部屋なはず、なのに、この人は、もう … 。わたしのベッドでゆったりと、何処から持ってきたのかわからないワインを飲む王の姿を見るとなんだか、溜息も出ないのでこまる。

「 ああ、戻ったか雑種 」
「 戻ったかじゃなくて … ああもう、 」
「 何だ?この我が帰りを待っていたというのにこの態度とは … 」

む、と不機嫌そうに眉をしかめるギルガメッシュの顔は 、多分はじめて会った頃なら見るだけで震えていただろう 。もしかしたら殺されるのではないか 、なんて思っていたことをふと思い出してわらってしまう 。

「 … あ、そうだ 。帰りを待ってた 、って … 今日なにかあるの? 」「 まあな 」