「俺休みって大好き」
放課後部室に遊びにきた名前。きっと近々ある連休の事を言ってるのだろう。
というか、
「何なん?首」
「えへ」
「えへ、とちゃうわ!!」
こいつの首筋にはくっきりとキスマークが。
「せめて隠すとかせえや」
「首元をー?どう隠せ…と?」
ほんまこいつ…
「いっやー、最近の女の子はすごいね、にくしょく」
「女の子かいな…」
「うん。すごかったよー、俺押し倒されたの初めて!」
「名前押し倒すとか相当やな」
「始まった頃から多分この子上だな〜って思って。まー、そこは柔軟な俺だから?されるがままになってあげました」
「知らんわ」
なんで俺こんなどうでもええ話聞かされてるんや。
「部長ー…って名前さん」
「ひーかーるー」
部室に入ってきた財前に速攻抱きつく名前。まんざらでもない財前。なんなんほんまこいつら。
「わっ…名前さん抱きつかんといてください…」
「あー?何だよー」
「鬱陶しいっすわ」
「ひでーー!ひでーー!白石ー!光が反抗期だーー」
「離れろや、名前!」
財前に鬱陶しいと言われた名前は俺にの後ろに回ってオンオンと泣いとる(泣く真似やけど)
「っ…名前さん冗談ですって…せやから部長から離れてくださいよ!」
「光…」
「………」
だーーー!なんやねん!ほんま、鬱陶しいわ!
「…名前さん、それ、なん?」
「げ…」
名前と抱きついとる財前が名前の首の痕に気付いた。
「いや、これはね、うん。女の子がすごかった。」
うーわ、財前急に不機嫌になりだした…。部活中めんどい事にならへんとええけどな。名前はそんな事も気にせんとブツブツ言っとる。
「や、でも中々可愛かったしな…おっぱいも大きかったし…俺好みっちゃー俺好み!ただなー…押しが強かったっつーか…」
こいつほんま罪な男やで…。
「あ、俺来週神奈川行くわ」
「地元帰るん?」
「そー」
「ちゅーことは立海の奴らにも会うん?」
「もちろん食ってきますよ」
「や、別にそれは聞いてへんわ」
立海の奴らも大変やな…。
130526
まえ|つぎ
もくじ