声優ユニットはじめました。


出版社:ガガガ文庫
著者:藤原たすく


ジャンル
日常、青春、友情、ちょいエロ、業界


恋愛度
★★☆☆☆
キャラクター性
★★★★★
シリアス度
★☆☆☆☆
安定感
★★★★★


【あらすじ】
七色の声を持つ神崎花名、演技力とダンスの才を持つ高見沢心鳥、万人を魅了する歌声を持つ城戸涼風、天性の美声を持つ恵比寿月姫の4人で構成された女子高生声優ユニット「フォーチューン」は、所属プロダクションの指示で同居生活を命じられてしまった。
ほぼ初対面の彼女たちが送るゆるやか学園"声"春ライフ。


【評価】
まず初めにわかりやすくこの「声優ユニットはじめました。」を別の作品に例えると、「けいおん!」に似ていると思います。
一つの目標で集まってはいますが、基本的には彼女たちが楽しくドタバタと、時にはほんわかと生活している様子がゆるーく描写されていく内容です。

ただ「けいおん!」に比べて業界的な部分はちゃんと多く書かれており、声優について勉強になります。登場人物も声優として成長している様子が感じられ、業界物と日常物のバランスが非常に取れていると思います。

百合としては作中明らかなカップリングが出来ていますが、ちょっとお互い意識し始めているかな…という程度で、良い意味でヤキモキしてしまいますw。
2人が部屋で静かにキスの音を練習するシーンなんて悶絶物、読んでるこっちが恥ずかしいです。


お風呂や下着などの挿し絵も多く、ちょっと過激かな…?と思いますが、まぁラノベなのでこのくらいが普通なのでしょう。

とにかくストレスもシリアス性も一切なく(強いて言えばオーディションに受かるかなぁ程度で、それさえも乗りが軽い)、ちょっと仲の良すぎる女子高生たちがイチャイチャと生活している安定感が最後まで続く癒やしの良作。


百合ラノベ初心者にも安心して勧められる素晴らしいラノベです。

きらら系が好きならば是非。
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