結局体力のないわたしは年頃の男の子に勝てる訳もなく、逃げて数分もしないうちに羽交い締めにされ捕まった。
そして背が超高い少年に俵のように持ち上げられ、なんか分からないけどお爺さんのところまで連れられ、そして今、真っ黒な忍者さんと深緑と藍色の少年たちに囲まれているわたしはピンチとしか言いようがない。
たすけてっ!
視線が怖いよ、痛いよっ!
「なまえ、よくぞ帰ってきてくれた。」
「へ?」
「そなたを失ってからみな後悔ばかりじゃ」
目の前に座るお爺さんから発せられる言葉にもうクエスチョン。
話が見えないよ。
この人たちの言う##NAME1##ってそんなにもわたしにそっくりなの?
「えっと…その、何か勘違いしてませんか?わたし、多分、初対面ですよ」
「っ、なんだとっ!?なまえ、俺たちを忘れたのかっ!」
「えっえっ!?」
「先輩っ、ごめんなさい!謝るからそんな事言わないでっ!!」
「えぇ…な、泣かないでよ…」
真顔だった藍色の少年たちが一気に涙目になりながら深緑の少年たちを押し退けてこちらに寄ってくる。
なになになになに?!そんな顔しないでよ、なんかわたしが悪いことしてるみたいじゃない。
「せ、先輩は俺たちの事嫌いだから、そんな嘘つくの?」
「いや、あの、だから…」
「そうなんですか…?私のことも忘れてしまったなんて」
「とりあえず落ち着いてよー!」
わたしの話を聞いてからずっと黙っていたお爺さん。彼が眉間にシワを寄せてこちらを見てきたが、それよりここ何処かわからないし、学校だってある。しかも今日は前々から楽しみにしていたスペシャルゼミの日なのだ、こんな訳のわからない人たちと訳のわからない場所で時間をくっているわけにはいかない。
「と、とりあえずわたし学校あるので失礼してもいいですか…?」
「そうだな、なまえは俺たちと再び勉学に励まねば。」
「え。何がですか…?わたし大学行かないといけないんで此処が何処なのか教えてください。」
「だい、がく?」
もういやだ。
大学に対して疑問符を並べる彼らに嫌気がさす。
「もうっ!先ほどから何なんですか!わたしは貴方たちとは初対面なんですよっ!何度も言わせないでくださいよっ」
さっきから話が噛み合わないし、変な子達からわちゃわちゃにされるしもう本当いみわからない!
もういいです、とだけ最後言って部屋を出ようとすればお爺さんが小さく笑い、言った。
「この世は乱世、室町。そなたは行き場があるのかね?」
「、っは?らんせ?むろまち?」
「主は天女の世界に住んでおったのだろう?」
「天女?ごめんなさい、本当意味がわからないです。」
「なまえのその着ておる着物を着た天女がある日我らの前に降り立った。」
え、なんかいきなり回想始めたんですが。
でも話をちゃんと聞かなければならない気になるほどにお爺さんや周りにいる子達の目が真剣だった。
立ち上がった体を再び座らせ渋々話を聞くことにした。
(目が虚ろな少年たちは)(彼女を捉えて離さない)
かれらのおもいなどしらない
20121123
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