2023/04/05
陛下のSSS
なんとなく?リハビリ?に書いてみた。くっついたあと。夜戦でぐだぐだ。
デフォ名だから脳内変換してね。
唐突に始まって唐突に終わる。
「こちらのほうが楽だろう」
ぐいと身体の上下を入れ替えられ、あっと言う間もなく男の顔を見下ろす位置にきていた。玉兎は上体を支える気力もなく、されるがまま厚い胸にくったりと凭れかかる。耳には、少し早い鼓動。それがなんだかおかしくて、玉兎の吐息が知らず知らずのうちに笑ってしまう。
「どうした?」
耳聡く聞きつけたアーサーがこめかみに鼻を埋ずめながら訊ねてくるから、くすぐったくて肩が震えた。
「⋯⋯あなたでも、鼓動が走るんだなって」
「私をなんだと思っているんだ?」
今度はアーサーの吐息が笑う。肌には、汗の匂い。高い体温、甘い声色。
「⋯⋯王様、でしょう」
「そなたの前では王である前にただの男だ」
国を背負う重責もなにも感じさせずに臆面もなくそんなことを言う。それがどれだけこの心を掻き乱すのか知りもせず。
「⋯⋯どうした?」
「あなたが、あんまり甘やかすから」
だから、ほんの少しだけ泣いてみせた。
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