噴水の近くだった
噴水の周りはだいぶ飾り付けが終わっていた。ノートンとマイクが何か話しながら飾る横でイソップが棺桶を出して作業している。そのすぐ真後ろにエドガーがキャンバスを立てて何か描いている。近くに寄って見ると、イソップは棺桶の中の人形をウィリアムに化粧していた。それを見てエドガーがウィリアムを描いている。なんとも不思議な状況だ。何してるの?と話しかけるとイソップはチラリとこちらを見てすぐに作業に戻ってしまった。エドガーも聞こえてないふりをしているのか無視をする。
「誕生日の装飾に人形を頼まれ嫌々作業するイソップと、絵を依頼されなくてジェラシー燃やしてイソップに対抗してるエドガーの図!」
マイクがそう言うと、エドガーが「対抗してない!」と怒っている。イソップはため息をついて心底めんどくさそうに化粧をしている。棺桶の中にいるウィリアムは、今にも動き出しそうだ。じっくり見つめる機会がないので、ゆっくりと見つめる。健康的な肌の色や、形の良い膨らんだ唇。まつ毛も案外長い。
「ここの手伝い?」
観察しているとノートンに話しかけられ、慌ててウィリアムを見てないか尋ねる。みんなお互いに顔を見合わせたが首を横に振る。誰も見てなさそうだ。
「ほぉ...これはこれは芸術的だ」
どこからともなくリッパーが現れた。感心したように頷く。その様子を見てエドガーも満足げに「当たり前だろ!」と答える。
「まるで今にもタックルしてきそうで...あぁ、忌々しい!この人形は生きてるようだ!」
イソップはチラリとリッパーを見ては、すぐに作業に戻った。エドガーはショックを受けたような顔をする。
「僕の絵じゃないのか?!」
「貴方の絵も素晴らしいと思いますよ、お子様にしては上手い方です」
馬鹿にしたように笑うリッパーに、顔を真っ赤にし睨みつけるエドガー。その様子をじっと見つめるノートン。
「エドガー、上手だよ!リッパーの言うことなんて気にしないでいいよ!」
マイクが頑張って2人の間に入り、フォローを入れようとする。リッパーはやれやれみたいな雰囲気を出して、どこかへ向かおうとする。
「...絵も描いたことなさそうなヤツにはわからないか、残念だ!」
リッパーが立ち止まった。ゆっくりと振り返る。
「今...絵も描いたことなさそうな...とおっしゃいました?」
「言ったさ!どうせ絵なんて描けないんだろう!」
「言いましたね、道具を貸してください。貴方よりすごい傑作を描いてやりますよ!」
「やってみろよ!」
「もう二人とも落ち着いてよ!」
大変そうなマイクを見ながら、次の場所を探そうとすると体に何かがくっつく。そのまま急にひっぱられる。ノートンだ。
「作業終わらないから、マイクの分手伝いよろしく」
笑ってそうで笑ってない笑顔で、大量の飾りが入った箱を渡される。探しにいけそうにない。
-BAD END 「引き留める」あり!-
少し前に時間が戻ったらいいなぁ
2021/5/15